つまらない私のつまらない人生
川瀬響希
第1話
私の人生の最も古い記憶…
それは初めて違和感を感じた記憶でもある。
保育園に入園して、初めて同年代の友人と接することになった。
それまでは家族や親戚、まだ会話もままならない妹としか接したことがなかった私は戸惑った。
「あれ?友達ってどう接すればいいのかな?
あ、そうか、お母さんやお父さんが私にしてくれるように話せばいいのか!」
と思い至った私は友人に「〇〇しなさい!〇〇はだめよ!」と上から目線で話し、命令するような話し方をした。
それが間違っていることはすぐに分かった。
「どうして私は友達にこんな言い方をしてるの?もっと普通に話したいのに!」
と思ってはいるのだが、他の接し方が皆目分からなかった。
この時の違和感、後悔は大人になっても続くことになる。
保育園入園から30年経った今でも人との接し方は分からないし「あぁ間違えた…」と思うことばかりだ。
なぜ私はこんな風になってしまったのだろうか。
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