編集後記

「ここでサバイバルできないなら、スーパーマーケットの中でも生き残れない」

 これちょっと好きな科白なんですけど、どこで読んだのか思い出せないんですよねぇ……出典自体は俺の持ってるサバイバルハウツー本のどれかなんですけど。


 ちなみにドワーフの弓やクロスボウでよくね?という鉄砲否定意見にかの島津豊久、もとい妖怪首おいてけが「鉄砲は調練が早い」と発言していますが、実際にはクロスボウも同様です。

 作中でちょっと触れましたが、弓の射撃は弓本体という障害物の側面を矢が抜けていくために、絶対に矢が直進しません。このために弓道であれば立体視を利用して照準と実際の着弾のずれを考慮して狙いを定めます。

 つまり「弓を縦に構えた状態で撃つ場合、矢は横方向にずれる」のです。

 これを考慮に入れて弓を横倒しにして射撃する場合、矢の飛翔方向の偏差は左右方向ではなく上下方向に現れます。すなはちクロスボウの矢の飛翔方向は矢の向いてる方向と一致し、照準線サイト・アラインメントと実際の矢の軌道が一致しているために、機械式射撃装置に搭載することで銃の様な単眼射撃が可能になります。つまり癖を掴んでしまえば上下方向の偏差を仰角で調整出来るということですね。

 特にクロスボウの場合弓の左右に伸びるリム部分だけを別部品にして中心部分に矢の通る穴を開けるなどすると、照準線サイト・アラインメントと実際の矢の軌道が完全に一致する様になります。最近の人工素材シンセティック・マテリアルのクロスボウは、弓の――普通の弓で言えば――握りライザーに相当する部分に矢を通すための小さい穴が開いてるものが多い様ですね。


 今回は途中で大幅な場面転換が出来てしまうので、二話統合はやめにしました。

 そうそう、五日に三木の古式鍛錬にまたお邪魔してきまして、永尾かね駒製作所の社長さんにもお会いしてきました。とりあえず約束キャンセルする羽目になったお詫びだけして、あとは三木のカスタムナイフギルドの副会長さんにお会いしたので大阪ナイフショーの予定について情報無いか聞いてみたのですが、まったくなにも無いそうです。

 当時は余裕が無かったので今になってスティーヴ・ライアンとかのナイフを探してるんですけど、今はなかなか無いですね。

 円安時は輸出が伸びるというのはよく言われる話ですが、逆に言えば輸入業者にとっては死活問題になるので、なんであれ程度が重要なんですよねえ。日本は燃料だって輸入に頼ってるわけですしお寿司。

 要するに舶来もんのナイフは今、PCパーツと一緒に超絶価格高騰の真っ最中なわけです。半導体が必要無いぶんPCパーツよりはまだましだけどさ。

 海外のナイフの国内のメジャーな輸入業者というと名古屋のアウトドアクラブと神戸のイカリヤと山下刃物店ですが、アウトドアクラブは円安のせいで身動きが取れず、山下刃物店は店長の個人的な都合で海外に直接買い付けに行ったりは出来てない様です。


 最近の新興メーカーに関しては、ナイフマガジンが廃刊になってからあまり情報が無いので詳しくないんですよね。マイクロテックはなかなか良くてカランビットとフォールディングナイフをついつい買っちゃいましたが、おそらく作中に登場することは無いでしょう。スティーヴ・ライアンのシャドウボックススタイルのモデル1とかよかったんですけど。

 無い物ねだりと言ってしまえばそれまでですが、誰か手放してくれることを願うばかりです。未使用品であろうと関係無く、ほんとは新品じゃないのって嫌いだけどさ。


 それはともかく、ストックが切れちゃったので次の更新には間が開くと思います。

 ではでは。ノシ

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