<8> Ritva

 次のあたしの担い手はあたしのことを見向きもせずに、家の権威をもっともっとって、強突く張るのに精一杯。

 硝子の箱に大事に大事にしまいこまれて、あたしはリトヴァと彼女の愛しい一族を謎めかせる道具になった。

 成り上がりって大変よね、まあいいけどって思ってたのも束の間のこと。

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