第3話

相手より『若い』というだけで、下に見られます。甘く見られます。

さも、


「あなたよりも、私の方が長く生きているのだから厳しいことを知っているのよ。もっと精進しなさい」


とも言いたげに。


私は言いたいです。

ああ、そうですか。私はあなたの過去を知りませんから、あなたがどれ程のことを経験したか知りません。

それは、私にとっても言えることではありませんかね?

私がどれだけ泣いたかあなたは知らないでしょう?

私がどれだけ傷ついたかあなたは知らないでしょう?

知ってるなら、ねぇ、教えてくださいよ。ほら早く!


そう、言いたいんです。

どんな目で見られることになろうが、そう、言いたいんです。

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