金欠女子高生の毎日

金木星花

1. 私は金欠女子高生

 

 どうも、こんにちは! 金木星花かねきほしかです。


 突然ですが、皆さんは高校生の頃、お財布の中身はどのくらいお金が入っていましたか? 一説によると、彼女持ちの男子は一般の男子より比較的多額のお金を持っているらしいです。おごったりするからなのでしょうか。……大変だなぁ。


 そして、私の場合は財布の残高は常に100円を切っています。そのおかげで、残高は一の位まで完璧に覚えています。うちの学校では、財布や現金の盗難が相次いでいるのですが、もし中身だけ盗まれても私ならきちんと被害額を答えることができます (ドヤッ)。……こんなの、全く自慢になりません。


 改めて聞きますが、皆さんの場合はどうでしょうか。イマドキの高校生なら、千円札が何枚か入っているのが当たり前なのでは? ちなみに、もし私の財布の中に野口さんが一人でもいたら、大金持ちになった気分です。


 よく「貧乏なお家なの?」と聞かれますが、そういうわけではないです。一応、親は大手企業に勤めてますし。


 ただ、親が私に余計なお金を渡してくれないのです。「学校は勉強しに行くところだから、必要ないだろ」と。……ううっ、正論!


 そう、うちの親は昭和っぽい厳しさがあります。さすがに暴力とかはあまりないですが、スマホだって自由に使えないし、テレビだって見せてくれない。そのおかげで芸能界の話はほとんどわからない。


 おそらく親は、私をエリートな子に育てたいと願っています。しかし、残念ながら、私は親が理想にしている子供には育っていません! 成績だって中途半端だし、部活だって県大会に出場するので精一杯です。


 私のことを心配して厳しくしてくれているのは、わかってはいるつもりです。それに世の中には、もっとシビアな環境で生きてる人だっていますし。私はまだ恵まれている方なのかもしれません。甘えてるだけかもしれません。


 それでも、私の周りでキャピキャピしながらキラキラJKライフを送っている友達を見ていると、思わずにはいられません。


 「もうちょっと遊ばせてよぉー!」……と。



 *


 私は今日も元気いっぱい金欠なJKライフを送っています。友達も、みんな私が金欠なことを知っているので、よくお菓子をくれたりします。日本人のおもてなし精神最高ですね! クラスメイトや部員のみんなに、この場を借りて感謝を伝えたいです。いつもありがとう! そして、これからもよろしく(笑)



 これから紹介するお話は、私の金欠ライフのほんの一部分についてです。友達と話してて、「自分の話を書いてみたら面白そうじゃない?」と言われたのがきっかけで、書こうと思いました。


 まあ、暇潰し程度で読んでいただければ嬉しいです。


 それでは、どうぞ!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る