ストレス時代の世の中に
東郷 珠
第1話 鬱病について
鬱病とは、慢性的に意欲が低下したり、落ち込む状態が続く事と言われますが、実際にはそんな簡単な言葉で済ませて良い物では無いと思います。
死につながる重大な精神疾患であり、明確な治療法も確立されていない、非常にやっかいな病気だと思います。
症状は人それぞれ有りますし、初期症状としても不眠・憂鬱感・倦怠感・集中力低下・不安感等、様々にあり、鬱病と認定するか否かの判断も難しいです。
ですが症状が悪化すると、日常生活がおくれなくなるだけでなく、自傷行為を起こし死に至るケースも存在します。
鬱病の療養には、充分に休息することが大事です。
精神科や心療内科に通われた事のある方なら、ご理解なさっていると思います。
主治医から、通院の際には必ず「無理は決してしないように」と言われるでしょう。
確かにその通り、無理をしても良いことはありません。
しっかりと休息し、症状が安定したら活動を再開する事が重要です。
ただ、休息をしろと言われて、心の底から休息を取れると思いますか?
早く復帰しなければと焦る気持ちと強い不安感から、しっかりと休息をする事は困難を極めます。
迫り来る不安感は、要因が多く含まれます。
特に収入が無い事に対する焦りは、非常に大きいでしょう。
そして、どんどんと自分の気持ちを追い込み、碌に休養も取れずに、無理をして体を動かし、症状を悪化させる事を繰り返します。
開き直って休息が取れる方は、良いでしょう。
しかし、自分に厳しい方ほど、戒めながら生活を送り、悪化の一途を辿ります。
これは、重度の鬱病患者だけに言える事では、決してありません。
軽いうつ状態の方でも、同様の事が言えるでしょう。
頑張る事は大切です。
しかし、過ぎたるは猶及ばざるが如しなのです。
自分のキャパを越えて、頑張り過ぎた故に、体と心を壊しては何もなりません。
頑張る為に、今はしっかり休む。
これが非常に大切な事だと、思いませんか?
自分の事は、自分で守らなければなりません。
誰も守ってくれないんです。
誰も痛みを代わってくれないです。
少しでも鬱病の初期症状を感じたら早めに病院に行くこと、決して無理の無い様に生活を送る事をお勧めします。
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