光と影

 元々、人付き合いは苦手だ。だから日陰で過ごすくらいが良い。そう思っていた。

 俺は友達にメッセージを送る。登校拒否中の彼女と関わりだしてから、自分の生活ので、彼女の存在が大きいことを実感する。プリントを持っていったり、一緒に勉強したり。引きこもりからの脱却のために、一緒に散歩したり。

「最近よく笑うよね、上川」

 クラスメートの一人に声をかけられ、俺は困惑する。でも、と思う。影を作るのには光が必要で。光が射さなければ、暗闇しかなくて。もし笑えているとしたら、逆に彼女が俺を照らしてくれた証拠で。

 お互いを照らす、そんな光になりたい。2人の影ができるくらいの光で。君を暗闇から攫ってしまって。



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第76回Twitter300字SS

テーマ「影」

(実はこの作品は未提出作品)

文字数、299字でした。





はい「君がいるから呼吸ができる」の

上川冬希でした。

本編を書けよって話ですが。

上川くんは、カテゴライズしたら陰キャって括りになるのかも。

でも、陰キャって

演じれない、交流できない、自分を表現できない、そんな不器用な人を

ひっくるめて言う、かなり際どいワードだと思っていて。

陽キャって、どれぐらいいるのさ、って思いますね。


実生活でも、そういう人はキラキラしているわけですが。

みんな陽キャにはなりきれないもんね。

でも「君がいるから呼吸ができる」の

冬希と雪姫は、お互いを照らすそんな光。

それぐらいの距離感だと思っています。


本当はその影がのびて

影と影が手を繋ぐイメージも考えていたのですが。

物語が進展していない今、これぐらいで落ち着いて

やっぱり提出せず、もうひとつの作品の方に落ち着いた、と(笑)


書いたけど、今回は躊躇った。

300字書いていると、まぁこういうことがあって。

それは、それで。ということで^^;

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