やっと入学式
クロエと色々と楽しいお話ししているとようやく入学式が始まった。
始まるまでにクロエについて色々知る事ができた。
(家族は四人家族で妹が一人、好きな人は村にはいない。村の男に勇者系主人公なし!属性は水で質はC、量はA平民ながら凄いスペックじゃないか。)
実際彼女のスペックは高い平民にも魔力を持っている人間は少ないし平均的にも質、量どちらかがDランクあれば良いほうだ。
寮も近く近づきやすい。
私が彼女を何ヵ月で落とそうか考えていると。周囲がざわつき始めた。
何かと思い壇上を見ると壇上に一人の老人が立っていた。
既に入学式は始まっていたようだ。
(あれは、学院長のマナ.アルバニアか)
壇上に立つのは、学院始まって以来の最強の魔術師にして現王の弟でもあるマナ.アルバニア。
魔術と権力この二つの頂点に立つ唯一の人間。
噂では四属性とは別に二つの特殊属性を持っているというチートオブチート、敵対すれば命はないだろう。
生きるチートが壇上に上がればざわつくのはしょうがない。
(四属性に加えて特殊属性の複数持ち、それに加えて王の弟ときた。噂では、単独でレッドドラゴンを討伐した、とか、命の水を飲んで不死であるとかふざけた噂もあるがほとんど事実だろう。)
私はチート野郎に関する認識を改めているとクロエが目を丸くして呟いた。
「推薦してくれた魔術師様だ!」
「ほう?」
「クロエ君を推薦した魔術師様って、マナ.アルバニアなのかい?」
「は、はい…!私も今知りました!」
彼女も私に小声で私の疑問に驚きながら答えてくれた。
彼女の返答を聞いていると、壇上のマナ.アルバニアのから驚きの発表を発した。
「入学おめでとう諸君。今年から私は新たなる試みとして、私が各地を回ってみつけた才能のある子を入学させる事にした。
今年は一人しか見つけられなかったが来年からもどんどん入れていこうと思う。」
十中八九彼女の事だろう。
講堂のざわつきは更に増した。
それはつまりマナ.アルバニアに才能を見いだされた人間がこの中にいるということだ。
彼女の価値は周囲に知れた。
彼女と仲良くなればマナ.アルバニアとの縁が出来る可能性がある。
貴族なら国王の弟でもあるチート野郎と縁ができて困ることはない。
そしてマナ.アルバニアに見いだされたと言うことは、この学院で彼女は結果を出さなくてはいけない。
もし、彼女が推薦された生徒だと気づけばどうなるか?
好奇と欲望の目が彼女に向く。
才能の無い貴族や他の平民から嫉妬を向けられるだろう。
ちらりと、隣を見ると彼女は未だに自分の状況を把握してないのか、ポカンとしている。
私は彼女について整理することにした。
(彼女はとても美人でかつマナ.アルバニアに見いたされる程の才能がある。)
つまり、彼女は私の興味のある[女と魔術]この二つにおいて最高に興味をそそる存在であるということだ!
(最高の学院生活になりそうじゃないか!)
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