第2話

4月1日

入社式当日、涼花は真新しい黒のパンツスーツでビシッと決めた。

「あー入社式。めっちゃドキドキする。どこの科に配属になるんかなー?もう心臓飛び出そうなんやけど」

「涼花。どこの科になってもがんばるんやろ?あんたが3年間必死で勉強して頑張ってなれた看護師やん。なら、どこになっても関係ないやろ。」

「そやけどさ。やっぱドキドキするやんか!」

「まあなー。白衣の天使なれるように頑張るんやろ。今日から社会人。応援するしかできやんけど、がんばれ!

「うん!ありがとう。じゃ行ってくるわ」と母に背中を押され、元気よくいってきますと母に向かって手を振りながら駅に向かって走っていったた。この日も卒業式と同じく雲ひとつない真っ青な空が広がっていて、夢や希望に満ち溢れた朝だった

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