26日目
風歩日記。……青先輩が来た。モモ先輩はいない。買い物に行っちゃった。私はベッドの中で掛け布団にもぐっている。「沢代はアリスに腹を撃たれたけど命に別状はない。神父はふたり殺した。誰かは分かるな。書店の店主と肉屋の店主、つまり稲田の親父だ」青先輩はそう言った。私はベッドの中で泣いた。
風歩日記。……「私達の戦いに首を突っ込んだんだ。覚悟くらいしてただろう。敵も後3人。警察のお偉いさんがひとりに商店街の実行部隊がひとり、後はアリス……沢代の義理の妹の速水アリスだけだ。後は私達に任せてお前はそのままベッドの中で眠っていろ」青先輩はそう言って立ち去ろうとした。
風歩日記。……「アリスをどうするつもりですか?」私は青先輩に尋ねた。「殺す。かつて日比野十武が初代アリスを殺したように私も2代目アリスである速水アリスを殺す」青先輩はそう答える。「アリスは沢代君の……」「初代アリスが誰だか知っているのか?」怒る事などない青先輩の強い声が聞こえた。
風歩日記。……「初代アリスは私の双子の妹、青野紫歌だ。その妹をこの商店街の連中は利用して人殺しの道具にした。日比野十武はその妹を殺した。今のアリスが沢代の義理の妹だと。知ったことか。私は私の復讐を果たす。このアリスという馬鹿げた構造を破壊して妹の仇を討つ。それが私の使命だ」
なんでも知ってるムジークン。
青先輩が風歩さんのところに来たのはカケルを利用したからコポ。弟を利用するのは止めろと、忠告に来たコポ。
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