23日目
風歩日記。……くそっ、稲田の奴。悩みの種を増やしやがって。稲田のことは嫌いじゃないよ。同じ商店街で一緒に育った幼馴染だから。でも恋人としてなんて考えたことないし、でも稲田は本気だった。本気の想いを私にぶつけてきてた。モモ先輩にしてもそう。ふたりは真剣な想いだ。私は真剣なのかな。
風歩日記。……昨日はモモ先輩のところに泊まった。教室で稲田と顔を合わせる。稲田は何も言わずそっぽを向いてしまった。沢代君の方も見る。沢代君はこちらを見もしない。稲田は沢代君と私がふたりでバイクでどっか行ったり商店街を歩いたりしているのを見ていた。それが告白する原因になったらしい。
風歩日記。……多分、私は真剣さが足りない。だから覚悟を決めないといけない。戦う覚悟を。ひとつの選択肢はこのまま全て忘れてしまうことだ。でも私にはこのまま見た死体を忘れるなんて出来ない。沢代君とアリスのこともある。監視されて生きるのもゴメンだ。だから教会へ来た。沢代君のいる教会へ。
なんでも知ってるムジークン。
風歩さんは稲田を振るコポ。予想コポ。
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