16日目

風歩日記。……また沢代君から手紙をもらった。放課後、屋上にて待つ。それだけ書いてあった。果たし状か。乙女チックな女子高生らしさゼロ。どうせ愛の告白じゃないことは前回のことで分かっているので、今度は何を訊かれるのやら。まあとにかく放課後になったら屋上にでも行ってみますか。ふむ。


風歩日記。……今、ちょっと商店街から離れた場所にいる。目の前には湖が広がっていて見渡す限りの大自然。人はぽつぽつと見かけるけれど近くには誰もいない。放課後、沢代君に会いに行ったらちょっと遠出しないか、と誘われた。おっけー、と答えたらバイクに乗せられてこんなところまできてた。


風歩日記。……沢代君から色々な話を聞いた。結構衝撃的な話もあった。私、監視されているらしい。それも複数の人間から。理由は分からないけど危害を加えるためではない、というのが沢代君の意見。沢代君の認識であって本当に監視が事実かは分からないけど。思い当たることはあるようなないような。


風歩日記。……沢代君がバイクで私を遠くまで連れて行ったのはその監視の目の届かないところで話がしたかったとのこと。それで訊かれた本題は私が見た死体の話。なぜそのことを知っている。青先輩にしか話していないのに。沢代君は神父さんから聞いたらしい。そっか。忘れてたけど私の他に2人もいた。




なんでも知ってるムジークン。

沢代と風歩さんが行った湖では鮎の塩焼きが売っているコポ。風歩さんは食べたコポ。

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