八十一から九十

水そこの駅

 ぬるみなそこの夢を見た

 貝がらがあしらわれた駅で

 魚の女の子が泡を連れていた


 フレアスカートがただよって

 切符のように改札を

 するり、町へと出ていった


 (新しい洋服は 切符の代わりになるよ

  わたしも リボンなんて結んでさ

  遠くまで 行きたい気分なのだから)

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