夜はいつでも

 常闇で燐寸マッチ

 幼い枕元に

 おとぎ話を並べるように


 明るむ夢は微睡まどろみのお守り

 朝はいつしか

 夜の枝葉に羽を休めた


 安らぎの波間にただよう日

 夜はいつでも

 すべての朝に平等だった


 柔らかな

 花の小舟にくるまれて

 白く泡面あわもに揺られるように

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