無題

翠幽月

想像

勇気なんてありません

想像力がないだけです

晩御飯の匂いが鼻に残っていて

世界から逃げ出せないのです

感受性の強いあの人は

タイムマシーンに乗って

帰ってきませんでした

現実よりも昨晩の夢のことばかり覚えている

あとはもう詩のことしか考えられませんでした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

無題 翠幽月 @long-sleep

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ