第14話 スレイヤー?すごいやー!
「おはようございまーす!!!」
ギルドに着いた私は勢いよく入口の扉を開け中に入った。
「おう!元気いいな、嬢ちゃん!」
「ヨシュアさん!今日はお世話になります!」
ギルドの中にはもうヨシュアさんが居て、私を出迎えてくれた。
「ネフィリアちゃん、おはようございます。
それと、この馬鹿者が世話になるわね。」
「レーナさん!おはようございます!」
レーナさんも居て、一緒にで迎えてくれた。二言目には、あえて突っ込まないスタンスで行こうと思う。
「御二方とも、朝から娘がお世話になります」
「いえいえ!奥様、とんでもありません!
うちのバカの放浪癖に付き合ってもらうことになってしまうと思うので、申し訳ない気持ちでいっぱいなんですよ?」
相変わらずの扱いなヨシュアさん。
「ひっでぇなぁー!!ちゃんと護衛の仕事はするし!」
「ハイハイ、わかったわかった。」
あ、反論したけど流された…。
ヨシュアさんは部屋の隅に行きいじけ始めた。
「さて、私は帰るわね?
フィア、無理はせず頑張ってくるのよ?」
「はい!」
「俺が護衛するんだ、危険はねぇぜ!」
ヨシュアさんはすごい自信満々だけど、そんなに強いのかな?てか復活早いね…。
まあギルマスやるくらいだから強いんだと思うけど、基準とかがわからないからなぁ。
「ドラゴンスレイヤーの称号持ちのヨシュアさんが一緒なら、大丈夫そうね。」
横からお母様が教えてくれる。
ドラゴンスレイヤー…、どうやったら貰える称号なんだろう?名前からしてドラゴン倒せば貰えるのかな?
てかドラゴン居るのか?
「ドラゴンスレイヤーはね、単身で成竜…大人のドラゴンの事ね?を倒せる人に付く称号なのよ。」
「凄い!…の?」
ドラゴン居たのか!
でも、この世界には魔法があるんだし結構できそうな気も無きにしも非ず…。
「凄いわよ?ドラゴンを単身で…なんてことが出来るのはSランクの冒険者ぐらいよ?」
「じゃあじゃあ!ヨシュアさんはSランクなんですか?!」
「おう!そうだぜ!
ちなみにレーナもSでスレイヤー持ちだ!」
ヨシュアさんが復活した。
そして新事実。レーナさんもやっぱり凄かった。なんとなく予想はできたけど。
「レーナさんも凄いです!カッコイイです!」
「あら、ありがとう。」
レーナさんはニコニコしながら…うん?
どちらかと言うとデレデレ…?しながら私の頭を撫でてくれた。
「よし!奥さんも帰ったとこだし、嬢ちゃんもそろそろ行くか?」
あれ?お母様いつの間に帰ったんだろう?
見送りしたかったのにな…。
「マスター?まさか、そのまま行かないですよね?」
「お?何かダメだったか?」
「ネフィリアちゃんの装備を見なさい。
これでは少々危険です。揃えてから行きなさい!怪我させたら承知しねぇかんな?!」
「はいぃぃぃい!」
レーナさん…怖い!声のドスが!最後!
「ネフィリアちゃん?装備のお金はそこのギルマスが払ってくれるらしいので、いい物を揃えてもらいなさいな。」
「え?あ、はい…。」
「え、俺の自腹…?あ、いや…サーセン。」
反論しようとしたヨシュアさんはレーナさんの人睨みで黙ってしまった。
熊が兎に睨まれて黙るってどんな図だよ…、
ってこんな図か…。
「さあ、怪我に気をつけて行ってらっしゃい」
「行ってきます!」
「…行ってくるぜぇ〜。自腹か…はぁ…。」
レーナさんに見送られ、私とテンションの異様に低いヨシュアさんは出発した。
『私の出番が無いですです〜!
寂しいですよ!私も出たいのですよ!』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます