第3話 なんてゲームのキャラメイク?
「そうじゃのう、例えばじゃが産まれる身分や環境、見た目、性別、まあ性格はお主そのままであろう。そのくらいかのう?」
ふーん。能力値とかは?
よくゲームであるようなATKとかのステータスは?自分で振れたりするわけ?
「目敏いのう…、ステータスが見れるお主は自分で好きなようにスキルやステータスにポイントを振ることが出来る。
そしてポイントでパッシブスキルをとることも出来るぞ。他の者は出来ぬがの。」
って事はレベル概念も在るわけね?
「神に誘導尋問…、まあ存在するが…。
お主が行く世界でそれに気づいておるのは極小数じゃから無闇矢鱈に広めない事じゃな。
世界のバランスが崩れるでの。」
わざわざ教えないよ?チートの種明かしなんてする訳ないじゃない。なんのためのチートだと思ってるのよ?
あと身分は何があるの?面倒くさそうな王族はやめてね?政権争いとか無駄な労力だし。
「平民から王族まで選び放題じゃよ。お主が選んだ世界には魔族や獣人族等も居るから、そこから種族も選べるぞ?
ちなみに魔王や勇者なんて役職もあるぞ?」
魔王と勇者は種族じゃ無いけど…。
てか、これなんてゲームのキャラメイク?
RPG系ので出来ることは基本できるって認識でいいの?
「まあそうじゃのう。お主の好きなオンラインRPGと似たようなもんじゃよ。」
私の好み知ってるとか変態ですか?
覗き魔?通報するよ?
「そこは神じゃからな。変態ではないぞ。そしてどこに通報する気じゃ?」
まあいいや、スルーで。どうせ前の人生は終わったし。今更自分の覗き魔に会っても何ともないわ。
容姿はどうやって選ぶの?
それに身分とか初期ステータスとか。
「覗き魔でも変態でもないのじゃが…、まあいい。これじゃよ。これを使って初期ステータスも設定しとくれ。時間はどれだけかかっても良いからな。」
目の前にタブレットのような物が現れた。
…ていうかまんまタブレットだった。
「使いやすいと思ってのう。」
ふぉっふぉっふぉっと笑う神。
ジジくせぇ神だな…。
「実際ジジィじゃからな!まあ、ゆっくり悩んで決めると良いぞ。」
決まったら呼んでくれ、と言い残して神はどこかへ行ってしまった。
てかもともと何処にいるかわかんなかったけど、気配が消えた。
「さて、選びますか…。」
私はタブレットに向かって操作を始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます