天上の境界線

それは空よりも高く

聳え、たつ、想い

塔の階段を登る

高く、早く、高く

天上の頂は遠くの世界さえ見えると言う

夢が満ちる、その場所まで

走る、走る、走る

決して邪魔などさせない

されても振り払い進む

身体が傷ついても、あの頂へ


ボロボロになった身体を

引き摺りながら進んだ

最後の段を踏み越え

見えた、そこは、果てしない

天上の境界


ここまで来た代償は

決して少なくないけれど

あっけないものだった

それでも得たのは誇り

そこは夢を見る場所

人が噂して目指す場所

天上の境界線

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