決められた結末

必要がないようです

生まれてきた意味がないそうです

駆逐される予定だそうです

殺されそうです

介錯されそうです

俺を殺してくれる人は

同情することもなく

それが自然の摂理だと言いました

なら俺の生存権はどこにあったのでしょうか

死ぬために生まれてきたのでしょうか

憎悪が湧きだし、復讐に囚われ

殺そうとする人を殺そうとして

殺されました

自由だったのか怯えの囚われだったのか

分からないまま

「またお前の前に現れて殺してやる」と

呟いたら

その人は慈悲深く嬉しそうに笑いましたとさ

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