ユルスもの

許せないことがあり

許せないものがあり

許せる日は来ないと知り

許せる日に死ぬのだと

心が死ぬのだと誰かが言った

恨みが骨になり

恨みが肉となり

恨みが脳と目と手と口を

全てを支配している限り

終わりを迎えた瞬間

体が死ぬのだと誰かが言った


いろはにほへと ちりぬるを

とりなくこゑす ゆめさませ


生を恨め、生を憎め、生を許すべからず

生まれ落ちた瞬間から

我らは罪子、罰せられた生き霊よ

許されたのは夢中のみ

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