好きな短編の話

そもそも私がどういう読み手なのかの情報がなさすぎるのでは? と思ったので好きな短編をだらだら書いていきたいと思います。


短編小説というものが好きなのでよく読むし「好き!」と思うものもたくさんあるのですが、何分記憶力がよくないので自分にとって重要な作品を書き漏らしそうです。そもそもいい短編をたくさん書いてる好きな作家の場合は特別にどの短編が好きというふうに記憶していないので、そういうことを加味しつつ「こういう感じの読み手か」とぼんやり感じてください。

あと本のかたちになっている場合文字数がわからないので「これ短編じゃないだろ」っていうのも入っている可能性あります。すみません。


・フランソワーズ・サガン「ジゴロ」

サガンは長編のほうが好きで短編は私には少しわかりにくく感じることが多いんですけどこれはほんとただただ「好き」です。歳を取った女性と彼女が囲っている若い男との別れ話。


・テッド・チャン「あなたの人生の物語」

テッド・チャンめーちゃくちゃ好きなんですよね私の思うSFの理想形の一つです。奇想と人間ドラマが融合して感じたことのない感情を描き出してくれる。


・太宰治「駈込み訴え」

太宰は他にも好きな短編色々あるんですけどこれが一番好き。独白体のカロリーの高いお話です。太宰、私のための作家という感じがしない(太宰好きって太宰を自分のための作家だと感じてる気がする)のですが考えてみれば好きなのかもしれない。


・ヴィリエ・ド・リラダン「ヴェラ」

ものすごく美しい。完璧な短編の一つだと思う。


・ジェラルド・カーシュ「豚の島の女王」

タイトルもよければ設定もよければ雰囲気もいい何もかもいい。


・スコット・スナイダー「ヴードゥー・ハート」

アンソロジーで読んで「うわーこういうのが読みたいんだよー」となった短編。ばらばらに語られる奇妙なものたちが一つの概念に収束していく過程にぞくぞくする。


・アガサ・クリスティ「検察側の証人」

すぱっとした幕切れがまさに短編という感じでよい。映画もめちゃくちゃいいですよね。


・ジョン・ディクスン・カー「妖魔の森の家」

おどろおどろしい雰囲気と事件、名探偵、おぞましい解決、という本格ミステリのイデアみたいな小説。これも終わり方が短編っぽくてよいです。


とりあえず思いついたのはこの辺で。さっきも書きましたが何しろ記憶力が悪いのですごい的外れなこと言ってる可能性もありますが、気づいてもそっと見なかったことにしてください。


書き手としての私はカクヨムにある小説を読んでください……と言いたいんですけどまあ別に読まなくてもいいです。長編書くの苦手なので(小説執筆歴かなり長いほうだと思うんですが十万字以上の小説を書いたのは二回しかない)短編が多いです。あとなんとなく、私は短編を書くときあまり時間を経過させないのと、ミステリ好きのせいか情報の提示の仕方で意外性を出したい傾向がある……と、思います。なのでそういう書き方に抵抗のある方は全然参考にならないかもしれません。


そんな感じです。

よろしくお願いします

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