我が世での戯け事

如月紅🌙*.。

episode1

「ククッ……、如月創きさらぎはじめなど所詮人間界での仮の名に過ぎぬ……、我が真名は、寿座蒼龍ことぶきざそうりゅう。2000年もの刻を生きる蒼の使い手なり……。」

「あっ、おにーちゃんがまたイタい事言ってる……、どんな精神病院に連れてけばいいんだろ……。」

 なんか俺がかっこよく気持ちよく自己紹介をしている時に口を挟んできたバカ妹がいるが気にせず続けるぞ。

「……って、おにーちゃん!今のは口に出ししちゃダメだよね!?ライトノベルでいう所の地の文ってやつだよね!?」

「ああっ?俺、今、声に出してた……?」

「出てた出てた!(バカ妹がいるけど)とかなんとか言ってた!!」

「ああー、わりーわりー」

「んもー、相変わらず心がこもってないなぁ……、つくるちゃん悲しいぞ。」

 ……、このバカが[寿座 つくる]、一応俺と血が繋がった唯一の存在だ……。前世では盟友だった……。

「ちょっと待って!私は寿座とかいう変な名字じゃなくて如月つくる!盟友とかじゃなくて普通に妹!!」

 ゴホン、さすがに寿座つくるの件くだりは冗談だとして、こいつはこいつ自身が言ってる通り俺の妹だ、自分のこと『ちゃん』付きで呼ぶ残念なやつだが一応俺の妹だ……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る