5限目

そして、約束の日。最後の日だ。午後からだったけど凄い楽しかった。私が近づくと避けようとしていたのは伝わった、今まで一緒にいた時にはない冷たさがあった。映画を見終わるとすぐに解散した。

大きな駅で「またいつか」って言われた。頭撫でてくれた。

その言葉を信じた。私は手を振って全部さよならしたかった。けどそんな事言われたら出来ないよ?その言葉に期待してしまう。どうしてこんなに去り際の優しさを見せてくるんだろう。こんな事するから、後ろ髪を引かれるんだ。きっとこれから先はこの人以上なんていないだろう。見つけれないだろう。忘れることなんてできやしないだろう。けど、少し思い出を大きな駅のすみっこに置いてくことにした。

思い出の品は全く消せない。消そうとすると思い出が蘇ってくる。それが辛い。

けど写真は消せた。大きな1歩だ。まだ復縁出来るかもなんて淡い期待を抱いていたから消せなかった写真を消せたのだ。

1つ心にクギリができた。

次に会うのは3年生の追い出し会、その時は友達みたいな感じで接するようにしようなんて考えなくても済んだ。遊んだせいか凄い吹っ切れた感じがしたからだ。大学生になって遠距離になるよりも、大学でまた新しい人を探そうなんて事も考えてた。

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