第3話 undefined

アジア連盟共同研究所では、レプリカの真実の槍の管理とその研究が日々行われている。

そんなアジア圏の国の税金がふんだんに消費される施設の1室で

彼女は引きこもり、、、いや軟禁されていた。


彼女「外にでちゃいけないなら、ゲームするしかないよね」

■■■「(ダメだこいつ、早くなんとかしないと)」


彼女は自分の立場を利用し、人生を謳歌する。

彼女は特に特殊な能力があるわけではないし、槍を使用できる存在というわけでもない。ただの一般人だ。

ただ彼女の内には、レプリカの槍でさえ真実を貫くことのできない存在がある。

通称 undefined。未定義という名前をつけられた存在は、槍でいくら解析しようと

何もわからない。わかることは、その存在は未定義であるということだけ。

アジア連盟共同研究所ではそのundefinedを研究し、はや5年経つが研究は一向に進んでいない。わかっている事は、undefinedはまるで人間のような知性体であり、彼女と自由に会話することができ、性別学的には男性であること。もちろん2重人格のそれではない(ただの2重人格であれば、槍によって解析することができる)。


undefined「ほらほら、そんなゲームばっかしてないで筋トレしよ❤️ キ・ン・ト・レ❤️」

彼女「...」


肉体が存在しないはずのundefinedだが、なぜか筋トレを強要してくる、いつもの流れだ。

部屋の隅には、研究員が気を利かせたのか、筋トレ設備が完備されている。


彼女「じゃあ、あなたが何者か教えてくれたら、筋トレするよ」

undefined「いやだから、2017年01月01日 00:00 UTC+0900 になったら教えると言っているやろがい!。はぁ、、、筋トレは希望と筋肉を増やし、ネガティブ思考と贅肉を削ぎ落とす...素晴らしい行為なんだぞぉ...」

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