小説の登場人物にインタビュー!

露草 はつよ

第1話 『レイラ』のレイラ!

『やあ! レイラ!』


「ん? 誰?」


『気にしないでいいよー。さて質問です!』


「うわー、突然だね」


『では、まずは簡単に自己紹介をどうぞ!』


「え、本当に気にしないまま続ける感じなの?」


『うん! ほら早く早く!』


「……自己紹介ね。レイラ・H・ウェストル。公爵家」


『……えっと、それだけ?』


「……性別女」


『OKOK……わかったよ。そんなめんどくさそうな顔しないでさ! あ〜、去って行こうとしないの! じゃあ次の質問ね。犬派? 猫派?』


「……猫、かな。犬も嫌いじゃないけど」


『へぇー! なんで?』


「猫は犬には無いしなやかな体を持ってるからねー。長い尻尾をくゆらせる感じも好きだな。たまに絵の題材にしたりするよ」


『ほぉー! そりゃあ、初めて知ったな! じゃあ、次の質問! 大切な人いる?』


「いるよ。人に限って言えば、ニール。私の兄弟子ね」


『そうなんだ。ん? 兄弟子? じゃあ本当の家族は?』


「……」


『あー! わかったわかった! 今のは私が悪かったって! もう聞かないから! ほら戻って戻って! てか、人に限らなければ他にもいるの?』


「いるよ。クィール、トエイラ、ノーラ、セイル。私の名付けた精霊達。大事な私の一部だよ」


『へぇ! そうなんだ! じゃあなんで、ニール達が好きなの?』


「ニールとは血が繋がってるわけじゃ無いけど、私にとっては本物の兄貴分だからね。それに今は色々支えてもらってる。大事だよ。クィール達は、本当に私の一部だからね。それにみんな可愛いし。大好きだよ」


『お、ストレートだねー。じゃあ、次の質問! 十億円あったら何する?』


「十億えん?」


『あ、レイラの所でいうと十億枚の金貨、かな?』


「うわ、現実味ないね。とりあえず持っとくの怖いから、王様に届ける。今別にお金に困ってないし。身の丈って大事だと思う」


『へぇー、なるほどね。じゃあ、次! ここ最近で楽しかった事とか、面白かった事あった?』


「あー……、図書館に行ったことかな。初めて行ったんだけど、すごく大きくて本が沢山あって、念願の本も読めたし」


『おー! そりゃあ、良かった! 次の質問は……最近悲しかった事ある?』


「悲しかった事、かー。……無い、かな? 最近泣いたけど別に悲しかったからじゃなかったし」


『泣いたー? どうしてまた』


「言わないけど」


『えー、気になるじゃん……。まあいいや! 次! 目の前に傷付いた子供がいるとして、どうする?』


「あー……。まず傷の具合の確認。深かったら流石にまずいけど、浅かったら放置。水が周りにあれば、洗っとくかな。で、周りの確認。保護者が見当たらなかったら、とりあえずその子を目立つ所まで一緒に行って、しばらく待つ。それで保護者が来ればいいけど、来なかったら騎士団まで届ける。後は任せるかな」 


『ほほぅ……。微妙に事務的だな……。何? 子供嫌い?』


「いや、別に。嫌いじゃ無いよ。結構好きな方じゃ無いかな? まぁ、余計なことはしたく無いからね。自分で耐えられるところと、そうじゃ無いところは小さい頃から知っておくべきだと思うよ」


『へぇ、よくわからん。はい、次! 見覚えの無い異性が声を掛けてきた! どうする?』


「挨拶して終了」


『えー!? じゃあ、すっごくかっこよかったら? それかすっごく可愛いか!』


「あんまり意味ない。とりあえず、角が立たないように接するけど後は特に……かな」


『なるほどねー。じゃあ、趣味を教えて!』


「絵を描く事と、読書」


『絵描くんだ! すごいね!』


「まぁ、少しずつね」


『んー、じゃあ、好きな食べ物とか飲み物とかある?』


「……水」


『え!? 何じゃそりゃ!? せめて何か味があるものにしなさいよ!』


「いや、最近ウーロン茶とかも好んできたけど、やっぱり一番は水かな」


『マジでか……。わかったよ、これがレイラの個性って事で。じゃあ最後に何か一言!』


「……誰に?」


『えーっと……、レイラのファン(?)に!』


「何それ?」


『いいから!』


「……いや特にないけど」


『え!? なんだよ!! 頑張れよ! 何かひねり出せよ!』


「……ありがとう?」


『よし! OK! じゃあ、ありがとねー! またどっかで会おう!』


「結局説明ないのか……まぁ、いいか」

 

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