エルク(農場勤務、20代男性)

──簡単に自己紹介をしてください。




エルク(以下エ)「エルク・トルク。農園で働いてんよ」




──犬派ですか? それとも猫派ですか? 理由も添えて教えてください。




 エ「犬だなー。でっかくて賢いのがいーや」




──大切な人はいますか? いたとしたら、なぜその人が大切なのですか?




 エ「ヨメと娘だ。間違いねーや。だってヨメと娘だぜ?」




──金貨10万枚あったら、何をしますか?




 エ「ウマいもんたくさん食ってもらう。おれのヨメはメシ食ってる時が一番カワいんだ」




──ここ最近で一番楽しかったことや面白かったことはありますか?




 エ「畑にでて仕事すんだけどさ、なんか、いま育ててるこれを、そのうちグッカが食うようになるのかって考えんだよ。そうすっと、なんか楽しくてさ。いや、食うのはその麦じゃねえよ? 地主さんのだからさ。おれだってそれぐらいわかってる。でもとにかくそのうち食うようになんだろ? あと、刈り取りのあと総出で落ち穂拾いやるんだけどさ、あれもグッカと一緒にやるようになんのかとかさ。拾った落ち穂をアルルさん──ビッコじゃなくて、粉屋さんのほうな? アルルさんに粉にしてもらって三人で持って帰るんだよ。グッカもそのうち小っちゃい袋運んだりしてな。やべーや、おれ、死ねねーや」





── 悲しかったことはありますか




 エ「あー、おれ、爺ちゃん婆ちゃんに育てられてさ。結婚までは生きててくれたんだけど、グッカが産まれるところ見せられなくてさ。それが……ちょっと、申し訳ねー。ムリ」




──すみません、話さなくて大丈夫です。目の前に傷ついた子供がいるとします。どうしますか?




 エ「うち、連れてくっか」




──見覚えがない異性が声をかけてきました。どうしますか?



 エ「はーーーー? おれには嫁も子どももいるんだ。そーいうことはもうしないんだぜ……あれ、つい最近これ言ったな」




──最後に、このインタビューを読んでいる人にメッセージをどうぞ。




 エ「えー、えーと、子どもカワいーぞ。たくさん食う嫁もカワいーぞ」




──ありがとうございました




 エ「ありあとあしたっ。あんた、酒いけるほう? うちにトウマツ漬け込んだウチトカあっけど、どう? ヨメはまだお乳やってるから飲めないし、アルビッコは酒飲めないし、どう?」




──いえ、まだ仕事がありますので


 エ「そっかー。じゃ、また今度な」

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