アルル、インタビューだって。

ウーウィー (魔法使い見習い、10代男性)

──簡単に自己紹介をしてください。

ウーウィー(以下ウ)「ウ、うう、ウ、ウーウィーです」

──犬派ですか？　それとも猫派ですか？　理由も添えて教えてください。

　ウ「い、犬も、ねね、猫も、実はあんまり……。動物なら、ヤモリとか、カエルとか、そういうのの方が……」

──大切な人はいますか？　いたとしたら、なぜその人が大切なのですか？

　ウ「たっ、たたっ、た、大切な……大切な……人……い、います……。り、理由は、り、り、り…………──」

──すみません、無理しなくて大丈夫です。金貨10万枚あったら、何をしますか？

　ウ「か、家族に、土地が、ほ、欲しいです」

──ここ最近で一番楽しかったことや面白かったことはありますか？

　ウ「つ、使い魔に、で、でで、出逢えました。ハルって言います。ぼ、僕よりも、しゃべるの、上手になればいいな。あと、ピ……と、友達と、仲良くなれたのが、とても……」

── 悲しかったことはありますか

　ウ「ヤミヌシが……ヤミヌシが……」

──すみません、答えなくて大丈夫です。目の前に傷ついた子供がいるとします。どうしますか？

　ウ「た、助けたい、です。僕に、な、なにができるかわからない、ですけど。でも、ぼ、僕だって魔法使いなので……」

──見覚えがない異性が声をかけてきました。どうしますか？

　ウ「どっ、ど、どうしたら、いいですか……？」

──いや、それを答えて欲しかったのですが……最後に、このインタビューを読んでいる人にメッセージをどうぞ。

　ウ「ご、ごめんなさい。しゃべるの、苦手で。ギ、ギデさんとか、先生の方が、面白いこと、言ってくれると思います」

──ありがとうございました

　ウ「あ、ありがとう、ございました」