第23話初めてバイトをしました

担任教師が、昼間は何もやることがないから、

バイトをするように、僕に言いました。

バイトは、乗り気ではなかったのですが、

うちの母親が、勝手に話を進めて、

町工場に面接することが、いつの間にか、決まっていました。

面接を合格して、町工場に通うことが、決まりました。

工場は、パソコンなどの機械の中にある緑色の基板を作るという作業です。

毎日自転車で、3時間走ります。

工場の作業は、シンナーのにおいが、きつかったです。

シンナーで、緑色の液体を塗った後に、

シンナーで拭いて、おとすんですが、

1時間ぐらいすると、頭がパッパラパー状態になって、

ダウンです。

他にも、ソーダ灰や塩酸といった危険なものが、ありました。

ソーダ灰は、剝離という作業をするときに使います。

塩酸は、研磨という作業をするときに使います。

何回か、塩酸やソーダ灰を溶かした、苛性ソーダの中に、

手を入れてしまって、痛かったり、痒い思いをしました。

町工場は、3年半通いました。

やめるきっかけになったのは、母親が手に職をつけるために、

免許証や資格が取れるところに行けと言われたのが、

きっかけでした。

3年半お世話になった会社の社長と涙のお別れをしました。

もうこれでお別れだと思うと、涙があふれて止まりませんでした。

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