番外編01:脳内変換王子~ミシェリア.グラント男爵令嬢の憂鬱~
番外編01:脳内変換王子~ミシェリア.グラント男爵令嬢の憂鬱~
(うふふっ・・いやだわにやけてしまう・・
私、グラント男爵令嬢のミシェリアは、今とってもご機嫌なの
長期休暇中に愛しの殿方からプロポーズされたのですもの・・・)
長期休暇中が終わり学園の中庭の木陰で、昼休みに本を読みながらうきうきしているミシェリアだった
《カランカランカラン》
(あら、休憩時間が終わってしまったわ・・・うふふっ口付けもドキドキだったわ)
思い出し笑いにもじもじしていると、ふっと視線を感じて其処を見ると、呆気にとらわれている第一王子が居た
(どうしましょう~腑抜けた顔を見られてしまいましたわ・・・笑ってごまかしておきましょう)
ミシェリアは第一王子に優しい笑みをはなった
そしてその場から一目散に去ったのだった
王子が真っ赤になっていたのに気がつかずに・・・
===============
(どうしてこうなったの?)
「ミシェリア、少し話がしたい」
腰に手を回され空き部屋に入ろうとする王子
「私(わたくし)こ、この後予定(魔法訓練)がありますので」
「可愛いなぁ・・・照れてる姿もまた良い」
「ちがっ・・・・」
ぐいっと力を入れられ部屋に入ろうとした所、
「ディラン王子、ライアン先生が呼んでますよ」
後ろからディラン王子の取り巻きの一人、カール・ドンファン伯爵令息が声を掛ける
「ライアン先生だと!?」
大叔父にあたる老齢のライアン先生だが、ディラン王子は頭が上がらない唯一の先生のようで、顔を青くして私から離れていった。
ほっと息をつくと、
「早くフレイア様の所に行きなさい」
カール様が声を掛けてくださった。
私ははっとして
「!あっありがとうございます」
そう言って約束(魔法訓練)の場に急いだ
魔法の練習場に付くとフレイア.キルビス公爵令嬢が待っていてくれた。
遅れたことにお詫びをせねばと急いで駆け寄って、
「お待たせして申し訳ありません・・・・うっ」
お詫びの言葉を言ってフレイア様の顔を見た途端、さっきの事が急に怖くなって涙が出てきた。
いきなり泣き出した私をやさしく慰めてくださり、さっきのことを話すと・・・え!?
ものすごい威圧を感じた・・・・
「フレイア様・・・・?」
あまりの威圧に涙も引っ込み、身震いがした。
「あの糞馬鹿王子!何をしようとしてるんだ!」
「え?!!!!!」
「はっ・・・えっと私何か言いましたかしら?」
「・・・・」
「心の声が・・・出てしまったみたいね・・・忘れて」
「・・・・はいっ・・・」
威圧怖い・・・・
「さすがカールね、彼が居る限り大丈夫よ」
「?カール様って」
「あまり深入りしないことよ」
「はい、解りました」
深く追求はしないほうが良いと思った、上位階級には色々あるのだろう、私は彼との結婚に向けて精進するのみ!頑張ろう!しかし、フレイア様の本当に容赦の無い魔法!もう快感ですわ~うふっ
==========
私はこのたび・グラント男爵家に婿入りするモブの商家の3男坊である
花嫁衣裳を見にまとい。美しく着飾った隣の美しい少女・・・・だが少し残念な娘である
「馬子にも衣装だな、お前に着られて衣装が可愛そうだ」
こんなこと言いたくないのに・・・ほらこう言うと
「うふっ・・・そうですわねダイス!」
うっとりと色気を出て私を見つめる
「そう・・・なんだ・・・えっと・・・綺麗だ」
なんて言うと
どうしてそんなこの世の終わりみたいな顔をするんだ・・・・
「衣装が・・・・」
「え?・・・うふっそうですわね私のような者にこのような綺麗な衣装を用意してくださってありがとうございます、商家の衣装部の宣伝になればいいのですが・・・わたしなんかで・・・・」
とにかく自己評価が低くののしられる事に快感を覚えるらしい
俺のせいなんだが・・・昔から恥ずかしくて、可愛いミシェリアに悪態をついていた俺・・・
それが愛の表現だと思ってしまった・・・・今は違うと解っているのだが、ののしられるほど愛されてる気がするらしい、つねっても喜ぶのはどうかと思う・・・・やさしくしたいのに・・・はぁ・・・・
でも初夜は凄かった、ののしったり叩いたりしたら色気が・・・・・
眠っている彼女の赤くなった所にそっとキスを落とす、と赤みが消えていく・・・治癒魔法は頑張って覚えた!死に者狂いで覚えたよ!
霊山に上った時本当に死に掛けた・・・・そのおかげで中級治療魔法が使えるようになった!
「可愛いミシェリア、いつまでも僕の横に居ておくれ、愛してるよ!」
そう眠っているミシェリアに告げる・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます