第8話;之奈、眷族になる
「そうか・・・・エルフは潰しとくか・・・」
「犠牲者を減らすためにもその方が良いと思う、今の私ならハンターの元締めにも勝てると思う」
「エルフもな、一時期から干渉しにくくなった村が増えたんだよな」
「・・・・もしかして、自分の世界に干渉しにくくなったから、他の世界から誘拐して来たのか!」
「え?いや・・・・そんなことないぞ・・・」
「ずぼしですわね」
ごんっ
ルシフを殴るハルト
「また、HP;1になってる」
ボトン
之奈は、溶解液を溜めた岩のくぼみにルシフを落とす
「!ぎゃー!」
気が付くと溶解液の中で激痛で悲鳴を上げるルシフ
「お前ら!いくら俺が死なないからって」
「「復讐されるようなことして来ただろう」」
ハモる二人
「ぐっ・・・」
溶解液からでて、岩の上に寝そべった
中和剤を振りかけてやる、
「はげだな」
「うん・・・つるつる」
「?おっ?・・・うわー俺の毛が・・・」
嘆くルシフを無視してハルトが之奈に話をする。
「之奈、それで提案なんだが、俺の眷族にならないか?」
「眷族?それになると良いことあるの?」
「俺の幾つかのスキルをコピーしてやれるし、スライム状態でも念話が出来るようになる」
「念話?いいわね」
「それに、俺の影に潜むことが出来る、連携で敵を倒しやすくなるしな」
「解ったハルトの眷族になる」
「・・・」
「何か言いたそうねルシフ」
「いや、眷族になるとこの世界の管理者からの干渉が解除される可能性が・・・」
「それも狙いだ、この世界の理は転生者には辛いものばかりだからな、ましてや俺の眷族になるってことは、神獣に近くなるって事だから、この世界の不幸気質が廃除される」
「!もちろんなるよ」
之奈とハルトは眷族の契りを結んだ
そしてそのまま夜通し之奈と話をした。
朝日が昇り竜の谷に光がさす
「さて、行くか」
「なぁ・・・」
「なんだ?」
「俺も眷族にしてくれないか?」
「無理だ!」
「なんで!?」
「ハルト空から行くの?」
「いや、せっかく俺のスキル使えるから、今度人間の街に行く時の為に、
「おい!即答の次は無視かよ」
「ああ、お前のレベルが低いから無理だ」
「え?」
「なんで、今まで之奈に眷族の話をしなかったか、
之奈のレベルが俺の眷族になるには低かったからなんだ」
「今私のレベル130」
「お前は50、影に入ったらそのまま闇に飲まれて永遠に暗闇の中だ」
「・・・・」
「その一角うさぎのレベルを設定したのはお前だからな」
「・・・・」
固まっているルシフ
「行くぞ~」
二人が歩き出す、その後を黙ってついていくルシフだった。
途中現れた魔獣を之奈一人で人化のまま倒していく、魔法も使いながら剣を振るう
「大分慣れたみたいだな」
「まだ手こずるのもいるけど」
「この辺のはA級だ、此処のを倒せれば問題ない」
しばらく行くと周りの気配が変わる
「この辺はアンテッドが多いな」
「そうね・・・前の私なら震えあがってる所だけど、弱いわね」
「D級以下しかいないな・・・・ん?なんか不思議な気配が近づいてくるな・・・」
「バンパイヤ?」
「人間?こんな森の奥に人間がいるなんてなんてラッキーなのかしら」
近づいて来たバンパイヤが言った
「男?」
「いや、女じゃね?」
「えー男よオネエじゃないの?」
「ちょっと貴方たち何言ってるのよ!私の何処が男なのよ!正真正銘女よ!声は酒焼けよ」
「なんでこんなとこに居るのかしら?」
「そうだよな、バンパイヤって高貴なイメージで立派な城に住んでるイメージだけどな」
「どう見ても、Dランクモンスターを従えて優越感に浸る子供みたい」
「無視するな~!!!!」
「ルシフ!無視するなって、相手してやりな」
「なっなんで俺?」
「あらビックリ!一角ウサギが喋るなんて、初めて聞いたわ」
「どうする?廃除しとく?」
「うーん、バンパイヤの血と肝が欲しいな」
「え~そんなのどうするの?」
「素材だよ、」
「おいおいおいおい!無視するな~!!!!」
炎の魔法を放って来た
バシ!
之奈が魔法を剣で切り落とす。
「素材ね、動けなくすればいいかな?」
「ああ頼む」
<拘束(光)>
幾つも投げてくる一つ覚えの炎の魔法を避けたり消したりしながらバンパイヤに近づいて拘束した。
ハルトはびんを出すとバンパイヤの元に行き腕を切り落とした
ぐあっ
バンパイヤが苦痛の声を上げる
腕から流れる血をビンに収めて行く
終ったら、切り落としたうでを傷口にくっつける
「すぐくっつくのね」
「バンパイヤは再生能力高いからな、ちょっとしたキズ位じゃ血は取れない」
「ちょハルト何するの?」
ハルトは
バンパイヤのお腹に腕を指していく、血は流れない
「やめてくれ・・・ぐっ・・・痛い痛い・・ぐぎゃっ」
バンパイヤは気絶した
するりとお腹から腕を抜くと、肝の一部が握られていた
「死なないの?」
「再生能力高いからね、1/4ほどだし」
肝も瓶につめてストレージにしまう
「ん?」
「目が覚めたか?」
「うわっ」
「俺らに敵対する?」
「しません!すみません何もしません、逆に何でも聞きます」
「この辺の親玉か?」
「魔族から逃げて来て、此処に辿り着いて、こいつらを守ってました。」
「中級以下しか居ないのは?」
「はぐれ龍に皆殺されたみたいで、弱い奴等は隠れてて助かったみたいで」
「・・・何でも聞くんだな?」
「はい!」
緊張が走った
「この森の周辺の情報取集、龍の谷は龍に頼んであるからそれ意外な?影に潜める奴もいるだろ?」
「へ?何処かに襲撃に行く囮に使うとか?強い魔獣の真ん中に置き去りにして楽しむとか?しないんですか?」
「・・・魔族から逃げて来たのはそんな事されてたのか?」
「あ・・・いや・・・ははは」
「お前には護衛を付けてやる、それを通じて、異常が有ったら報告してくれ」
<
魔法陣から黒いマントの骸骨の剣士が現れる
<マスター何なりとご命令を>
おどろおどろしい声が響いた、
「そこにいるバンパイヤ、ルミナスの護衛を命じる、それと収集した情報の報告をせよ」
<了解したしましたマスター>
「・・・・こんな強い死霊騎士見たことない・・・」
「魔族の幹部一人づつなら負けないだろう、3人以上だと、負けるかもな消されてもお前の事は守るやつだから安心しろ。出来たらお前が名前を付けてやってくれ」
<よろしくお願いします、ご主人様>
「・・・・」
ルシフは呆気に囚われて何も言えない
「凄いね、ハルトあれは何?」
「眷族は家族、召喚獣は切り落として排しても気にならない自分の一部?髪の毛の先とかのイメージ?」
「自我は無いの?」
「有るものも居るけど、基本命令に従順、逆らうことは無いな今までは、この世界変わってるからなぁ」
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