第5話;変化(へんげ)

龍の谷を進みながら、討伐していく3人


「キエーッ!」

ルシフの奇声か響く!

いつも龍に投げつけられるルシフ


上位種になると喉のうろこの無い部分が小さくなっていく

うろこはなかなか溶けないので、時間がかかるようになってきた。

之奈がそげ落とされないように、先に腕は動かないようにうろこの隙間から筋を切っておく、


ルシフはその間何回か死に掛けている、もう不死身の回数が切れた頃やっと龍の首が落ちた


溶かされている間、暴れまくった龍、尻尾を振り回していた為、周りは岩が砕け散り地形が変わっていた。


「6体目だな」


溶解液で少し刃こぼれしている剣を修理してストレージに仕舞いながらしみじみ言った。



しばらくすると、之奈が光る


「レベル108おめでとう~」


<ピューイ>


「スキル分るか?」


すると、スライムの形が変わる


「之奈・・・・」


「ハルト・・・あっしゃべれる」

「あ~服着てるんだ」

「!・・・・何か変なこと考えてたでしょう・・・」

「50歳の之奈じゃないな、20歳くらいか?」

「19歳、一年くらいでスライムに食べたれたから」


「1年エルフに世話になってた・・・でも・・・親切心じゃなかった」

「?詳しく聞かせろ」


「おい!俺は?何か変わったか?」

息も絶え絶えのルシフが聞いてきた


「ああ・・・これはどうなんだろうな?」

「そうね、どうなんだろう」


「何だよ!」


「スキルが変化して、不老不死になってるが・・・」

「レベルは?4体めから変化無いんだろ?今は?」


<鑑定(神級)>

名前;ルシフ

性別;男

年齢;0歳

種族;一角うさぎ

LV,50max(上限突破終了)

職業;撒き餌


体力;1800

魔法力;1800

攻撃力;1000

知力;200

早さ;100

運;55



称号;転生者、力を剥奪された者

魔法属性;水・土・闇

ユニークスキル;不老不死(HP;1からダメージ無効、痛覚はある)

スキル;突進、言語、鑑定(中級)、餌、孤独


「つまり、幾ら攻撃されても死なないが、痛みは有る、死にたいほどの痛みは続くけど死ねない・・・」


「私たちには一応寿命はあるみたいね、ハルトはそれでもさすが上位人間、600年くらい?私も、上位スライムになればそれくらい行くかしら?今は400年くらいかな?」


「だから、孤独のスキルがあるんだな・・・」

「え?・・・」

「いずれは独りになるってことね」


「え?死んだら終わりって言われてたのが・・・・」

「死なないから永遠にそのままってことだな・・・一角うさぎレベル50のルシフくん」

「え?・・・」

「願ったんだろう?死にたくないって、それが聞いてもらえたって事だろ?ゼウスは手を出してないらしいぞ、お前が設定した世界の理なんだろうな?」


「凄いわね、不死になる願いを叶えるが、孤独と言う不幸も付いてくる?なかなか面白い理ね」


「・・・・・」


「ハルト!あれ!」

「ああ、上位種の龍だな」


ハルトは剣を抜いて構えはせず肩に載せる様に持った。


空に黒い影が数体

ハルト達の目の前に降り立つ


『敵対する気は無い、剣を納めてもらえないか?』

そう黒く大きな龍が言った。




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