第8話 駄女神ちゃんのだらだら日和!
――時は少し還る――
「あー、課題めんどくさ。」
ここに駄・女・神・一柱あり。
人々が祀る神的存在ではあるが全く仕事をしないという駄女神な為、もはや格落ちを免れないというとてもピンチな状態である。
格落ちをしてしまうと天使級になってしまい、またここでだらだらしてしまうと堕天使になってしまう。
堕天使は神々の使いパシリであり、まるで雑巾のようにつかわれ最後には消滅、又は地獄に捨てられるという最悪な展開が待っている。
しかし格落ちを大目に見てもらえる最後のチャンスが駄女神には与えられていた。
それは・・・
《異世界を作り上げ立派な伝説を残し、ほかの女神から認められる》
という事。
普通の女神ならば最後のチャンスなので真剣に取り組み努力するはずだが、この駄女神は違った。
駄女神は考えてしまった。あの案を。
「あ、なんだ。自分で異世界を作らなくてもいいじゃん!課題表には自・分・でとは一言も書いていないし。どうせ私のことなんか誰も気にしていないから誰かにやらせよう。バレなきゃいいんだ、バレなきゃ。」
どうやら駄女神は堕天使になってしまったらどうなるか知らないようである。
今みたいに雲の上てお菓子食べながらゴロゴロしてテレビが見られる生活が出来なくなるということを。
それに雲はレンタルなのでお菓子やホコリなどで薄汚れたままだとクリーニング代が物凄いかかる。
「さて、人間界でも丁度いい人材を探してくるかー。ってこのモニターで見るだけだけど。」
年齢はどれぐらいがいいかな?18歳ぐらい?
男の人がいいよね、何となく。
心の中に自分の世界観を持ってないと異世界を託すのは不安だな…。
駄女神は次々に条件を入力していく。
ピコンッッ!!
「おっ!見つけた!えっと、名前は...“
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