異世界開拓日和です!〜転移して突然女神に異世界を託されたのですが?〜

姫古都

第1話 女神とご対面!

「この世の中は、おかしい。」


高校卒業して絶賛就職中の18歳、未だに内定決まらず。

他の友達はどんどん就職先を見つけ、内定が決まってないのはこの俺、榊原光希さかきばらみつきただ一人だと思う。


俺が何故この世の中はおかしいと思っているのか。

だっておかしくないか?大人のくせに暴力を振るったトカナントカっていうニュースや、窃盗などの事件などしょっちゅうだぞ?

それに政治家とかは勝手に税金使うし…。しっかりしろ、日本!お前たちの清い心は何処へ飛んで行った!


あーあ、もう嫌だぜ。日本おかしいぜ。

(内定決まってないからヤケクソ言ってるとか思っちゃヤよ)

そうやって言うとさー。大人たちは

「光希が勉強して世の中を変えてよ。」

って決まって言うんだよねー、無理にきまってんじゃん。


*・゜゜・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゜・*☆*:.。.


「だったら、作っちゃえばいいんじゃないですか?」

は?誰?俺は今寝ているはずだ。

っと言うことは夢っすか…。やけにリアルだな。


今、目の前には淡いオレンジ色をした長いフワッとした髪の毛で清楚な女性をイメージさせる様な白いワンピース?を着た後ろに羽がある、今まで会ってきた女性の中でも5位にはランクインするほど(あえて、1位とはいわないよ?だって昔の彼女に悪いからね)美人な人が立っていた。いや、浮・い・て・い・た・。


「今、私の姿を見て困惑されていますね。」

あたりまえだろーー!その超がついても良いほど綺麗な人が突然、夢の中でも現れたら誰だって困惑するよ。

「そっちですか…。この姿を見て不思議に思いませんか?」

うん、不思議だよ。だって浮いてるんだよ。それで?

「え?それで終わり?私が何者か探らないの?」

敬語とれてるし…。

羽が生えてるから天使とか?

「失礼な。天使ごときと一緒にしないでください!

私は女・神・です。ここの世界の女神の妹です。」


へー、妹かー。

って女神?!何で俺の夢の中に女神が?

あ、夢だからいいのか。


「何であなたはそうやって思考が無駄にポジティブなんですか…。それにココはあなたの夢じゃありませんよ。神界です。」


神界?神さまの世界の様なものか?

何で俺がこんなとこにいるんだ?


「えっと、あなたが私が探し求めてた理想的人物だからです。別に恋愛的な意味じゃないですよ?

今のこの世界に不満を持っていて、18歳ぐらいで、なおかつ自分の世界観みたいのを持っている人を探していたら丁度いいあなたを見つけたんです。」


ふーん。だから話をしたいから俺を神界に連れてきたと。


「そうですね。今のあなたの体なら神界に連れてきても何の問題もないですし、天・国・に連れて行くのもこっちの方が楽ですし。」


要するに楽しようとしてたのか。

ん?今、天国って言った?


「では、ごきげんよう。

明日の朝会えるのが楽しみですよ。

天・国・で・お・待・ち・し・て・お・り・ま・す・。」


え!ちょっとまっ――― ―…



☆ ♢ ♠︎ ♢ ☆



ピピピ!ピピピ!

もーうるさいな。目覚ましか。

なーんか変な夢見た気がする。

そんなことを考えながら支度をする。


俺は一人暮らしだから色々自分でやんなければならない。


「今日は面接2社か…。明日は5社、明後日は…」


結構ハードだな、

やべ!もうこんな時間だ、遅れる!


バタンッ

勢いよく玄関のドアを閉めた。

急いで駅に向かって走る。走ろうとする。


…やべぇ!トイレ行きたい…。ひとまず家に戻ろう。


ー 数分後 ー


たっ、助かったぁー!

よし!急いで駅に向かおう!

・・・電車行っちゃってるじゃん!



「死んだ。俺の人生が終わった。」



プツッ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る