帝都組~ いつかの少年(前) ~

 状態で表すならば傷だらけの血塗れ。

  容態で表すならばギリギリのフラフラ。

 

 状況を述べるのならば紛うことなき大ピンチであるし。

  戦況として考えるならば疑いようもなく劣勢。


 そんなギャレッツ・ホフバウワーの姿を端的に示す言葉があるのだとすれば、きっと満身創痍とか絶体絶命だとかその辺りの、ともかくネガティブなものに落ち着くのではないだろうか。


 「ぬうぅぅぅんん!!」


 大上段から振り下ろされる大斧が。


 ……躱される。


 「ふうぅぅぅんん!!」


 大仰な武器、恵まれた体躯を存分に生かした長いリーチの横なぎが。


 ……躱される。


 「ふんふんふんっ!!!!」


 膂力りょりょくの限りを尽くし、

  体力の限度を超え、

   気力の限界を引き絞り。


 その割にただ力に任せたような強引さはなく、大胆かつ繊細に。


 たゆまぬ努力と積み上げた研鑽に裏付けされた確かな技量をもってして繰り出される連撃のいいちいちが……。


 「…………」


 躱される、

  流される、

   弾かれる。


 頭のネジが飛んだどこかの教祖が暗殺者の矢の掃射を躱した時に見せた、奇怪かつ気色の悪い動きによる回避とはまるで違い、アーガイル=デト=クエンサーのそれは甚だ流麗の一言に尽きた。


 猛烈な振り下ろしには体を半身だけ逸らし。


 烈火の横なぎには半足ほど後ろに下がり。


 怒涛のごとく押し寄せる連撃にはその一撃一撃を確実に見切り、己の携えた得物を当ててすべてを捌ききってみせる。


 「……っ!!」


 そして、閃く刃光。


 どれもが必殺の破壊力を秘めた大斧のラッシュの間隙をかいくぐるように繰り出された反撃の一閃は……。


 ビシュッッッ!!


 ギャレッツの肉体を的確に斬り裂く。


 疾風のような速さと迅雷のような鋭さ。

  初動も見えなければ、挙動もまったく拾えない。


 重厚な鎧が砕かれ、柔らかな皮膚が裂け、筋張った肉が削られ、鮮やかな血飛沫が舞う。


 「ぐぬっ!!」


 そうした一連の流れがあった後に遅ればせながらようやくやってくる痛みを感じてから初めて、ギャレッツは自身がまた、これで幾度目になるかもわからない斬撃を受けてしまったのだと気が付く。


 「……まったく、なんともこれは……」


 新しく刻まれた脇腹の傷跡からダラリと垂れる血もそのままに、僅かに口の端を吊り上げ、眉をひそめるギャレッツ。


 「…………」


 口も眉も表情すらもそのままに、ジッと構えたままのアーガイル。


 言葉による駆け引きや、派手に盛られた演出もなく。


 静かに、しかし苛烈に続く、熟練した武芸者同士のもはや何合目かになるかもわからない立ち合いは、今回も愛想のない、野武士のような佇まいの男に軍配が上がる。


 「……凄まじい業前であるな、アーガイル殿よ?」


 「…………」


 「いやはや、見えん見えん。吾輩の攻撃が当たらぬことにはここのところ稽古に付き合ってもらっている御仁の卓越した見切りによって慣れてはいたが、これほど鋭く、そして正確無比な刃にはついぞお目にかかったことがない」


 「…………」


 かたや無数の傷にまみれた死屍累々。


 かたや傷と言えば眉間から頬にかけて走る古いものだけで五体満足。


 一方的な展開で追い詰められた側と、一方通行的に優位を譲らず追い詰めた側。


 もはや勝敗の行方は誰の目にも明らかであり、雌雄は既に決したかに見える。


 しかし……。


 「まさしく手も足もでないというやつであるな、がっはっは」


 「…………」


 かたや陽気に任せて高笑う豪放磊落ごうほうらいらく


 かたや陰気に沈んで黙り込む剛毅木訥ごうきぼくとつ


 互いの間合いギリギリのところで対峙する二人のそこだけを取り上げてみれば、一体、どちらが追い詰められているのか途端に怪しくなってしまう。


 「……手も足も出ない……どの口が言う……」


 そんな状況がもたらす違和を、おそらく誰よりも強く感じているのだろう。


 ついにアーガイルはきつく結ばれた口からポツリとこぼす。


 見た目通りの重く深く、そして何より枯れた声色だ。


 「……俺の剣に遊びはない。斬る、突く、薙ぐ……初手から常に急所を狙っているハズだが、それをすべて紙一重で躱している。……お前の業前こそ大したものだ、ギャレッツ・ホフバウワー」


 「紙一重という割にはボロボロであるがな」


 「いや……俺がこれだけ得物を振るってまだ命があるという時点で、それはもう紙一重と同義だ」


 「なるほど。決して慢心から出た言葉でないところがまた貴殿らしい……」


 うんうん、と。どこか満足気にギャレッツが頷く。


 「大きく八つの部隊に分かれた帝国軍の中でも諜報、潜入、暗殺などを受け持つ第二特務部隊。総合力が重視される第一中央近衛部隊とは違い、ある特定の分野においては抜きんでた実力を発揮する、いわゆる特化型が多い特務部隊の中においてですら、そのカタナと剣の冴えは一際異彩な輝きを放っていたのであろうな?」


 「……俺のことを知っていたか」


 「というよりもその珍しい得物、何より相対した時の雰囲気などからあたりをつけただけのこと。……極東の一部地域、一部の鍛冶一族にのみ製法が伝わる『カタナ』。その薄く硬く刃が反った剣一本で数多の戦場を駆け抜け、密やかに任務を遂行する益荒男が数年前に突如として姿を消した。……その噂は我が祖国ラ・ウールにまで届いていた」


 「噂、か……秘匿されるべき陰仕事専門の特務部隊が聞いて呆れる……」


 アーガイルの声は相変わらず静かであったが、幾分、投げやりになった物言いは、確かに呆れというか嘲りというか、常人であるならば苦笑いを浮かべ、唾の一つでも吐きながら言い捨てるような感じの、冷たく突き放した調子が含まれていた。


 「いや、なに。別段、帝国軍内部にお喋りな輩がいて吹聴して回ったというわけではない」


 なので、自然にギャレッツの口調はたしなめるようなものになってしまう。


 「機密まみれの帝国軍において隠蔽気質ないし秘密主義を殊更に徹底している特務部隊という殻に覆われてなお、貴殿の実力なり功績なりが抜きんでて目立ってしまっていたというだけのこと」


 「そうか。ならばきっと、俺は第二には不適格だったのだろう」


 「然り。裏方にいてさえそうなのだ。もしも表舞台で大手を振っていたのなら、ケルアックの大英雄≪閃光≫のサムセット・シリングウェイにも勝るほど、剣豪としての名が大陸各地に知れ渡っていたはずである」


 「名声などに興味はない」


 「ほう、粛々と帝国のために任務をこなせればよかったということであるか?」


 「まさか。それほどの愛国心や忠義心があるなら、俺が今ここでこうしているわけがない」


 「まぁ、そうであろうな。では人斬り・魔物斬りを楽しんでいた?」


 「いや、違う。生まれてこの方、殺しに愉悦を感じたことはない」


 「確かにそれも貴殿の像と異なる。……ふむ、では貪欲に、ただ己が剣技を磨いていたのだな?」


 「……いや、それも違う」


 「ふむふむ。貴殿は求道ぐどうの探究者。生涯を賭して内なる自分と戦い続ける者だと勝手に思っていたのだが……はてさて、お手上げである、アーガイル殿。吾輩ごときの頭ではこれ以上、何も思いつかないのである」


 「……知りたいか?……俺が剣をとる理由を?」


 「うむ、是非に……」


 「…………」


 「…………」


 実のところ、攻撃の手を止め、言葉をやり取りしている間にも、終始、二人は殺気をぶつけ合っていた。


 それはもはや牽制を越え、いつでも必殺できるのだというメッセージを振りかざし、幾度も体を切り刻むイメージを相手に叩きつける、不可視の次元での激しい迫り合いだ。


 やはり巧妙な駆け引きも見栄えの良い派手さもなく、見世物としては退屈極まりない絵面ではあるのだが、その実、彼らのしていることは並み程度の玄人では知覚さえできない非常に高度な領域での勝負だった。


 「…………」


 「…………」


 「……(フッ)……」


 「むむ……」


 しかし、ここに来てあろうことかアーガイルは唐突に構えを解き、カタナを腰の鞘へ納めてしまう。


 キィン、という小さな唾鳴りと明らかな脱力。


 ともすれば、このままクルリと背を向けてこの場から立ち去ってしまいそうなおもむき


 だが、むしろ切っ先を向けていた時よりも格段に増大したアーガイルの鋭い剣気を感じ取ったギャレッツは、負けじと気を張り、一層の警戒を強めた。


 「……別にご大層な理由があるわけではない……」


 スッと声色と同じように静かに腰を落とすアーガイル。


 「師もなく、友もなく、志もなく、礎もなく……」


  左手は鯉口、右手は柄。


  軽く屈む程度の重心を保つ前傾姿勢。


  それらすべてに、力らしい力は入っていないように見える。


 「あの日から……ただ一心にそれだけを思い、俺は剣を振るってきた……」


 「……それは、なんであるか?」


 力の抜け切ったアーガイルとは対称的に、ギャレッツは構えた大斧の柄をギリギリと握り込む。


 ……いや、握り込まされたと表現した方が正しいだろうか。



 ―― なんという気迫!……剣気がまるで目に見えるかのようだ ――



 まるで魔術の詠唱のごとく響くアーガイルの語る一音一音が、ソレ・・を淡々と構築し、滔々と展開し、着々と発動の態勢を整えていく。



 ―― やれやれ……吾輩が動くこともできないとは…… ――


 ダラリと頬を伝うのは紛れもなく冷や汗。

  ゾワリと背中を撫でるのは明確な恐怖。


 ラ・ウール王国がほこる武人、ギャレッツ・ホフバウワーの類まれなる胆力を持ってしても、その無口な剣士が放つ異様なプレッシャーに飲まれてしまう。


 「……俺がカタナに乗せたものは一つのみ……」


 「くっっっっっ!!」


 「……っ!!」



 キィン……



 「……!!」


 「…………」


 「……!」


 「…………」


 「……ん?」


 「……帝国に虫けらのように踏みつぶされた我が故郷の無念を晴らすことのみ」


 

 ブシャァァァァァァァァ!!!!!



 「ぬうううぅぅぅぅぅぅんんんん!!!!」


 アーガイルがそう言い終えたタイミングで、ギャレッツの体から勢いよく血飛沫が吹き出す。


 切り口は、いわゆる逆袈裟。


 疾風のよりも速く、迅雷のよりも鋭く。


 初動も見えなければ、挙動もまったく拾えず、それどころか構えた姿勢から微動だにもしていない。


 「ぐっ……はっつ!!」


 ただ、ソレ・・はすでに成っていた。


 重厚な鎧が斬られ、柔らかな皮膚が斬られ、筋張った肉が斬られ、骨を斬られ、命にさえその切っ先は届いていた。


 技の名は何の飾り気もなく、居合斬り。


 これがカタナという刃物の扱いをとことんまで追求し、特性を十全に活かすために練りに練り上げ、磨きに磨き上げられた剣技の極致にして……。


 いつか一人の幼い少年が、血涙を流しながら胸に誓った復讐、その結晶たる絶技である。



               @@@@@


 

 そこは、美しいところだった。


 具体的に何がどう美しいのかと問われれば、全てとしか答えようがないほどに。


 ともかくそこには美しいものばかりが溢れていた。


 生命力に満ち満ちた山があった。


 時の移ろいよりも緩やかに流れる澄んだ川があった。


 季節ごとに主役の役割を譲り合う色とりどりの花畑があった。


 年を通じて安定して作物が供給されるように工夫された水田があった。


 稀少ではないが人々の生活には欠かせない鉱石がたくさん採れた。


 美食家の舌を唸らすこの地方にしか生息しない鳥がたくさん獲れた。


 人々はみな笑っていた。

  誰もが幸福を感じていた。


 悲しみはあった。

  憂いもあった。

   諍いだってもちろんあった。

 

 それでもそれらに浸らず、暮れず、また笑えるほどに。

 

 人々は強く、心が豊かで、美しかった。


 『…………』


 少年は、そんな人や自然が織りなす生活の営みを城のテラスから眺めていた。

知らずほころぶ口。


 薄っすらと上気する頬。

 

 彼の目がふっと細められたのは、穏やかに射す夕刻の陽光のせいというわけではなく、眼下に広がるこの美しい風景が何より少年の目には眩しく映ったからだった。


 『随分と楽しそうだな』


 『あ、父上』


 『お山の頂から民草を見下ろしてほくそ笑むなど、趣味がいいとは言えんぞ』


 『え?ち、違います!違います!け、決してそんなつもりは……』


 『いや、考えようによってはそれくらい豪気で野心的な者の方が、領主の地位を継ぐものとして相応しいのかもしれんな、結構、結構。はっはっは!』


 『で、ですからっ!!』


 『こぉら、あなた。からかうのもそれくらいにしてあげてくださいまし』


 『は、母上……』


 『この子はあなたのように粗野で粗暴な粗忽者とは違って優しい心根を持った者なのです。そのように領民を見下すような真似、するわけがないじゃありませんか』


 『だが優しいだけの男ではこの我らがガストレアを治めることは……』


 『それに若い娘を見つけては声を掛けて回る浮気者にもきっとならないでしょうね』


 『むむ……何度も言っていると思うのだが、私は浮気などしておらん。あれはたまたま宴の席で酒に慣れていない旧友の一人娘が酔っぱらったのをだな……』


 『あなたはこんな見苦しい言い訳をするような大人になってはいけませんよ。うふふふふ……』


 『は、はい』


 『……嫉妬深くておっかない嫁を貰わぬようにもしなければな(こそっ)』


 『え、えっと……は、はい?』


 『あなた?聞こえていましてよ?』


 『は、はいっ!!』


 『はぁ……本当にあなたと言うお人は……いいですか?そもそもですね?ガストレア公国が初代皇帝陛下の手によってラクロナ帝国の一部となり、今のようにガストレア公爵領となって数百年。国家として成立していた頃とほぼ変わらぬ領地の広さと自治権を取り戻すまでに栄えることができたのは、ひとえにあなたの偉大なるご先祖様方のご尽力の賜物なのです。……そんな誉れあるガストレア公爵家を背負って立つ人間としての品位をですね……ちゃんと聞いているのですか、あなた?』


 『き、聞いている、聞いている。そ、そうだな、うむ。ガストレアの名はそれだけ重い。わかったな息子よ?そのことを常に肝へと銘じ、恥じぬ振る舞いを心がけるのだぞ』


 『わ、わかりました、父上!』


 『……などと偉そうなことを言ってはいますけれど、父上があなたと同じ7歳の時にはただただヤンチャな悪ガキで……。幼馴染としてずっと近くにおりましたけれど、御爺様や御婆様……先代様は毎日のように頭を抱えていらっしゃったのですよ。これに領地を任せてもいいのだろうかって』


 『お、お前!い、今それを言ってはせっかくの良い話が……』


 『だからね、私の愛しい愛しい子?』


 『……はい、母上』


 『何も焦らなくとも良いのですからね。……こんなズボラな人でもいざ爵位を継承し、領主としての役目を与えられてみれば、それなりに見られるようになったのです。……ですからあなたは伸び伸びと。今は健やかに育ってくれることが一番のお仕事よ』


 『……はい。はい!ありがとうございます、母上!』


 『……私にもたまにはそれくらい優しくしてくれても(ボソリ)……』


 『私、普段から優しくないのでしょうか、ガストレア公爵閣下?』


 『は、はい!い、いつもこんなダメな男を支えて頂きありがとうございます!!』


 『……くすっ』


 少年はくすりと笑った。


 自分の父親と母親の仲睦まじさが微笑ましかった。


 こんな素敵な両親の元に生まれて幸せだと思った。


 見渡す限り、人も資源も豊かに育まれたこの領地が大好きだった。

 

 

 ガストレア領の領主たる公爵家の長男という重責に幼いながらも押し潰されそうな時があった。


 体の線も細く、気弱で不器用。そんな自分にガストレアを継ぐ資格はあるのだろうかと悩む夜も多かった。


 見るもの、聞くもの、与えられるものすべてがどれも美しく、素敵に輝いていたが、その美しさ、その素敵な輝きが強ければ強いほど、守り、維持し、更なる発展をもって後の代まで継承していかなければならないのだということに底知れない恐怖を感じた。


 ただ、さきほどの母の言葉に、少年は少しだけ救われた。


 『……大体ですね、あなたは昔から……』


 真面目で厳格で、けれどそれにも勝る優しさで自分を包んでくれる母。


 『だから、そういうお説教は息子の目がないところで……これでは父の威厳が……』


 乱暴で冷酷で、けれど誰よりも領地を愛し、自分を力強く守ってくれる父。


 『…………』


 今はまだ幼く、二人の庇護を受けなければ生きていけない子供。


 無知で無力で、弱くて泣き虫で、とてもじゃないが次代のガストレア公爵としてはまだまだ不適格な子供。


 ……しかし、それでいいのだと思った。


 もちろん、甘んじる気はさらさらない。


 勉学に武芸に立ち居振る舞いに、領主として恥ずかしくない人間となるための自分磨きを怠るつもりなどない。


 ただ、いつか……そう、いつの日か。


 今度はこの仲睦まじい夫婦を、自分の家族を、領地を、領民を、何もかもを……守れるだけの力を持てるその日が来るまで。


 もう少しだけ、一人の普通の子供としての時間を楽しんでもいいのかなと思った。


 『……うん……もう少しだけ……ほんの少しだけ……』


 少年はふと顔を上げた。


 そこには黄昏に染まる空がどこまでも広がっていた。


 やはり、美しかった。


 彼の幼く純真な瞳に映る世界に穢れたものなど一つもなかったし、これからもこの美しさは当たり前のように続いていくんだろうと本気で信じていた。


 『…………』


 少年はもう一度、小さく笑う。


 その笑みは誰に向けるでもなく、ゆっくりと沈んでいく美しい夕焼けにだけ投げかけられたものだった。


 彼は自身の心を震わせているこの感情が何なのかわからなかった。


 それは感慨に類するものであり、感嘆に準ずる何かであり、感動と呼ばれるものだった。


 しかし、まだ幼い少年は、それを言葉として置き換え、感情として受け入れるだけの経験が圧倒的に不足していた。


 ……だから、無垢な少年はまだ何も知らない。


 世界の広さを、人間の醜さを、幸福の儚さを、運命の残酷さを。


 キラキラとした瞳で見つめる先に鎮座するその斜陽が、時としてある種の滅亡を暗示する表現として使われることを……。



 アーガイル=デト=ガストレアは、まだ知らなかった。



 

           ピカァァァ!!!!!

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