恋の夢
文鳥
恋の夢
赤い箱のチョコレートが溶けて 融和して逢瀬
二人夜に歩いたネオン市街 国道への道筋
ずっと続けばいいなんて甘えたことは言わねえ
けど続くなら続くところまで続いてくれと願う
沢山嫌なことがあったから 変化が嫌いで
変化が起こるから 煩わしい恋が嫌いで
僕が恋をするから 僕は五月が嫌いで
あわよくば今年は一月飛ばしてくれれば良いなんて思う
けど、もっと色々経験しなくちゃいけないから、やっぱり五月も必要なんだろう
心のどこかで走っているキャンピングカーの
見た目は列車 行き先不明の片道切符握りしめて
愛だ恋歌だと喚けど エコーになって消えた
チョコレートが溶けたのは 夢だったのかと箱を開けて
頰伝った涙の味は 漢方薬みてえに苦え
美しい夢を見て泣くくらいなら眠りにつくのも悲しくて
そんな時には絵画も 音楽も僕にとっちゃ徒労で
創作意欲なんて コレッポチも湧かねえ
辛いから 今は泣こう
泣きながら眠りに溺れよう
でも 現実は そんな簡単に
眠れるはずも ないな
恋の夢 文鳥 @buncho321
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます