第14話 條田 悠世の元へ

「少しだけ、時間を貰えませんか?」

「え?何か分かったの?」

「はい」


私はスマホを取り出すと、Wikipediaで

條田 悠世 と検索欄に打ち込んだ。


「ルイのお兄さん、ルイの彼を殺したんですね

そして今は、刑務所で服役中、と」

「…、少し、話を聞いてもらっていいかしら…?」


「はい」

私は時間を確認しなから言う。

「でも私、これからルイのお兄さんの所に行くので、

何かあったらここに連絡して下さい」

そう言いながらメールアドレスとスマホの電話番号を

書いた紙を机の上に置く。

「えぇ、わかったわ…、気を付けて行ってきてね…」

「はい、お邪魔しました」

ルイのお母さんに軽く礼をした私は

1度、家に帰り、自転車で刑務所に行く事にした。

ここから約7分で私の家に着く。

そんなに時間はかからないだろう。


私は歩きながら篠田が服役していると言う刑務所を

検索した。



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