第2話 夢の中にいた仲間

俺は、夢の中にいた。

「何処だよ、ここ」

後ろを振り向くと剣が地面に突き刺さっていた。

ズボッと音を立てて、剣を抜く。


幸い、中学三年間は剣道部に入っていたから良かったが。


「で…?この剣使ってどうしろってんだよ!

……………、誰か!誰かいませんか!」

「その声、もしかして」

その声には、聞き覚えがあった。

俺の記憶が正しければーーー杉元 拓翔(スギモト タクト)だ。

彼は弓道部に所属している。

「俺と同じクラスの…、杉元くん?」

「うん…。えっと…、君は?」

「俺は、坂井 トキヤ!

杉元くんは、何でここに?」

「僕は…、教室で寝てたらここに」

杉元くんは、少し恥ずかしそうに言った。


「ここから出るためには、どうすればいいの?」

「まずは、後2、3人ぐらい他にここにいる人を

探そう…」

「うん…!って言っても、地図が無きゃ、探しようがないね」

「そうだった…」


そこから、俺と杉元くんは約15分間、話し合った。

そして、「もう少し、誰かが来るまでここで待つ」

という、結論に達した。

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