第2話 打ち合わせをしました
8月某日、I県K市の駅にて、待ち合わせ時間……スマホが鳴る。メールのやり取りでいただいていた電話番号だ。
「どうも初めましてー、KADOKAWAのTと申します」
「初めまして、響です」
「どのあたりにいますか?」
「新幹線乗り場のあたりです。ああ、いましたね」
そうして初顔合わせを果たす。笑顔がさわやかな人だなーと思った。
そのまま近くの食事できるところに移動して簡単なあいさつを交わす。と、まあ、出てくる出てくる……活動報告の事やら最近書いた小説の事など。今回書いた小説だけではなくて、ほかの作品にも目を通してくれていたことが分かった。すごくできる人オーラが漂っていた。
その作品ピンポイントではなくて、いろんな部分を見てくれたということだろう。それからは新しい編集部を作ろうとしていることと、そこでリリースする作品のコンセプトについて。あとは作品を読んだ感想をいただけた。テンポが良いのが強みだけど、展開が速すぎて読者を置き去りにしている部分がある。ヒロインをもっと前面に出したらもっと面白くなる。など非常に有益なお話をいただけた。
今更ですが、私はコンビニで働いたことがなく、そのことに驚かれていた。
そして書籍化についての具体的なお話。だいたいこのあたりまで、と当時書いていた内容の大体3割ほどの内容を提示され、1冊当たり大体10万字を目安にとのこと。
先ほどのアドバイスに従って加筆をすればその位はすぐにでも行くだろう、と軽く考えていた時期があったんです。ええ。
あとは雑談がメインで、シミュレーションゲームの話題で大いに盛り上がり、新幹線の時間までゲームの話や出版業界の話、様々なアイディアを実現させていきたいとのお話を伺った。
非常に有意義な時間を過ごせて、書籍化作業へのモチベーションも大きく上がったことは収穫だったと思う。
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