第六十三話 ボス戦5
「さぁー! 来い! 偽物!」
シュテルが、自分に変身した柴﨑を挑発する!柴﨑は笑いながら、パンチを繰り出すが、回避する!
マイケルは、自分に変身した若頭のキックを回避してストレートパンチをお見舞いする!
若頭は、苦しむがマイケルに怒涛のパンチラッシュを繰り出す!
「死ねぇー!」
柴﨑は、シュテルの属性である水の魔術を繰り出す!商品棚に隠れるが、かすかに腕に負傷する!
「くそ!」
「マイケルさん。早く死んで、本物の座を譲ってください」
「その気持ちの悪い言い方で言わないでください!」
「いいから、譲れよ!」
若頭は、逆切れして商品を投げつけるという赤ちゃんのようなやり方で攻撃するが、冷静な判断で回避する。
その後も、柴﨑と若頭は、2人に攻撃するが、冷静に回避される。それも、そうだ。いくらシュテルとマイケルの体になっても、全ては同じにはなれない。
「くそ! くそ! 死ねぇー!」
「そこの女共とガキをまとめて殺してやる!」
「おや? 最初とは、随分違うね。どうしたんだい?」
「良いのは、見た目だけですか?」
シュテルとマイケルの言葉に激怒した二人は、さらに力任せでパンチやキックするが、あっけなく回避される。
それどころが、二人が息切れを起こし始める。
「どうしたんだい? その体では、まだまだ余裕なはずだが?」
「薬に頼るなんてするからこうなるんです。薬は、毒にもなります」
「ふざけんな! てめぇらも、薬で強くなっただろうが!」
「確かに薬を使いました。ですが、僕達は薬を頼ってない。己の身を鍛える為に筋トレや戦闘訓練を積み重ねでやっています。あなたのような卑怯で醜い人間と一緒にしないでください!」
「だまれぇぇぇぇ!」
柴﨑と若頭は、さらにイラつき、隙の大きい攻撃してしまい、回避されるうえにダメージを受け続ける!そして体力の限界が来てしまいダウンする。
「はぁー……。はぁー」
「薬を頼っても、その程度ですか。それが、貴方の実力です」
すると、柴﨑と若頭に変化が起きる!なんと、体がみるみる太っていくのではないか!
「親父ぃぃ!」
「ばかなぁぁ! あの森本! よくも!」
二人は苦しみながら、美しい筋肉が消えて、美しい容姿が消えた。そして最後には、風船のような姿になり、動けなくなった。まるで、モンスターのような姿に。
「大した相手ではないですね。シュテルさん」
「そうだな」
「シュテル、マイケル。今のうちに」
「そうですね」
シュテル、マイケルは、上の服を着て、サファイア達と共に『千楽ヒルズ』から脱出した。
裏千楽北大通りに出たシュテル達は、今後について決めることに。
「今後、どうするのですか? シュテル。松岡の事務所と妹さんの件と今後の活動について。マイケルが、おんぶしている聖也についても」
「妹については知ってたのか。情報が入るのが早い」
「まぁね。幹部として舐めないほうがいいよ?」
シトリンはウィンクしてシュテルに言った。
「そうだな。松岡には、どう言えばいいのか? 僕の
「本当ですか? それなら、ルビー、アクアマリンが行ってますよ」
「そうか。それにしても何とか気づかれずに……!」
その時! シュテルに名案が思い浮かぶ!
「何か、いい方法があるのですか? シュテルさん」
「シトリン。君達だけ知ってるアジトは無いのか?」
「それなら、あるけど。どうしたの?」
「シトリン。関東にいるアメジストとエメラルドにセレンとエレノアの場所を教える。作戦は」
シュテルは、マイケル達に作戦を伝えると、サファイアは、アメジストとエメラルドに、シトリンは、ルビー達に電話を掛けて真実と作戦を伝えると、瀬山と羽川に対する怒りがこみ上げて、シュテルの作戦に同意する。
円海街にいるカリーヌ達には、とりあえず黙っておくことにした。作戦を伝えると、瀬山達に感づかれる可能性がある。もちろん彼女達を疑っているのではない。
そして、エメラルドとアメジストはシュテルに教えられた千楽医学病院に到着して、セレンとエレノアの病室にたどり着く。
「お前らは!」
「ここを通すか! 貴様ら!」
「龍神会の君達が私達に勝てるのかな?」
「妹を貰うわよ? ふふふ!」
そして、松岡の事務所にもサファイアからの電話が来る。
「なんだと!? 貴様!」
「という事なので、シュテルとマイケルを誘拐しましたので、悔しかったら探してみなさい」
サファイアが電話を切ると、松岡が瀬山に報告する。
「あの羽川! まさか、『生命の泉』探しに感づかれたか?」
果たして、シュテルの意図とは一体? そして、薬『マリアヴィーナス』の真実がカリーヌ達の章の後に明らかになる!
第七章 龍神が住む都 終
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