あなたを
みずねびと
始まりへ向かう終わりの話
幸せ香るツリーの下で、
永遠の炎に包まれ、永遠の雪が降りしきる。
僕たちは星に見下ろされながらささやかな愛を交わし合う。この息が出来ない幸せは、風にさらわれることなんてないだろう。彼女の鼓動は、とても懐かしい音がした。それはいつの日か忘れてしまっていた、妹の心音によく似ていたからかもしれない。
雪で服が張り付き、互いの身体が溶け合うような感覚。
彼女の肢体に抱擁し、欠けることない幸せを味わいながら―――僕は、最後に彼女が言いたかった事は何だったのか、思い返していた。
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