俺に草生やすな！

ワロエナイぞこの状況

「なぁ枝野……とても言いづらい事だが」

「なんだよ、もったいぶるな」

「――――背中から、何か生えてるぞ」

枝野アズキ、17歳。

背中から草、生えました。

なんだこの状況。背中から物理的に双葉が芽生えてやがる。

「草生えてるwwコイツ草wwww」

草言うの止めろ！俺は別に草くないぞ！

ん？臭くない……草……臭……？

混乱したからひとまず置いといて、とりあえず状況が突飛過ぎて分からないだろう。

……安心してくれ、俺にも分からん。

って誰に話してんだ俺は！？

とうとう頭がお花畑に……？

背中から草、頭はお花畑――――しゃれにならないなこれは。ヤバい人即認定だ。

「……なぁ」

急に真面目な顔に戻って、友人の花沢（はなざわ）弥國（みくに）が言う。

「……草、伸びてない？」

「……え？」

続く？