スピカ


電気を消しても、部屋の天井に星は浮かばない。


暗闇の中にたったひとり、飲まれていく。

きみと会わなかった今日、会えない明日。

そんなことを気にせずに、朝は来る。

布団のあたたかさに包まれ、寂しさを預け、目を閉じる。



私のこころを知らずにいるきみもまた、布団に寂しさを預けているのかしら。

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