ドーナツ
「ドーナツの穴ってどうやって食べるんだろ」
君はドーナツの穴から私を覗きながら言う。
「知らない、早く食べなよ」
「冷たいなあ」
そう言ってドーナツを頬張る。
…私の気持ちを知らない君の方が、よっぽど冷たい。
なんて言えずに、私は紙パックに入ったカフェオレをズズッと鳴らしながら吸った。
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