薬を飲まされた先生

今日はインタビューが来る。

是非とも、きょうしゅうの凄腕漫画家に

話を伺いたいという人物がいた。


(緊張するな...)








「アライさん、これをこっちの水に入れて」


「お任せなのだ!」





時間になり、インタビューが始まった。


「お会い出来て嬉しいですー先生」


「ああ、今日はよろしく...」


「私はジャパリ新聞社記者のフェネックです。いくつかの質問に答えてくださいね」


「あっ...あはい」

(緊張のせいか言葉が出ないな...)


「緊張されてます?することないですよ。一旦水でも飲んで落ち着いて下さい」


「ああ、ごめんね、そうするよ」


水を片手で取ると、ゴクッと飲んだ。


「申し訳ない。続けていいよ」


「では...、まず、どうして漫画を描こうと?」


「あれは、図書館で絵本を読んでインスピレーションを得たんだ。ここのフレンズは文字が読めないから、私が絵を描いて、朗読しているんだ」


「なるほど」


フェネックは適当にメモを取った。


「漫画を書いてて嬉しいことは?」


「みんなの豊かな表情が見れる所かな」


「へぇ、そうですか」


適当に肯いた。


「それでは、苦しかったり辛かったりする場面は?」


「それは...、ん!?」


「どうしました?」


しらけた顔で尋ねた。


(何だ...、身体が...ムズムズする...)


足を何回か小さく揺さぶった。

しかし、今は大事な時間だ。耐えるしかない。


「と...、とくにない...、かな...」


「そうですか」


と言うとフェネックは紙を取り出し、何かを確認している。


「な...、何をしてるんです...、は、は、早く質問を...」


「大丈夫ですか?すごく顔が赤くなってますよ?」


「だ、だい、大丈夫...」

(か、身体が熱い....)


「では...」


バックから何かを取り出した。


「今の気持ちをお聞かせ願えますか?」


何かの機械を手に持ったフェネックは

椅子に座り貧乏揺すりをするタイリクに近づき、それのスイッチを入れた。

振動音が虫の羽音の様に響く。


「な、何を...、ハァ...」


ますます彼女の顔は紅潮してるように感じた。

フェネックは黙って、彼女のスカートを捲った。


「ちょっ...!」


その機械を突然当てられた


「はあっ...!?」


変な感覚が皮膚に伝わる。

足の閉じる力も無くなる。


「聞かせてくださいよ。今のお気持ちを」


少し口元を緩め、そう尋ねた。


「はぁ...、あっ...、気持ちいい...」


「そうですか」


何を答えてもフェネックは淡白な返事しかしなかった。

そして、曝け出した彼女の下着を見た。


「濡れてますよ…、ふふっ」


「いいからっ...、あぁっ...、離して...、あぁ...」


「ちょっと熱くないですか?

脱がせてあげますね」


フェネックはタイリクの上着を脱がし、地面に乱雑に置いた。

機械も一旦置き、彼女に覆い被さる様になる。


上半身はネクタイ以外なにも身につけていない。

フェネックは赤子の様にその胸を執拗く小さな舌を使い舐める。


「あぅっ...ああっ...はぁっ...」


いつもの冷静な自分を保ちきれない。

喘ぎ声を堪えきれない。


「あっ...」


フェネックがずっと揉んでいた右手を見ると微かに濡れていた。

薬の効果だ。


その右手を彼女に差し出した。


「舐めて」


どうする事も出来ず、ひと舐めした。

ざらついた舌の感触が伝わる。


「あまい....」


「信じられます?これはアナタから出たんですよ...?ふふふっ」


彼女は笑みを浮かべた。

それから、ネクタイにも手をかけ、外した。


紅潮し、吐息を吐く彼女に抵抗する術はなかった。


フェネックは黙々と脱がせた。

スカートや湿っている下着までも。

靴下と靴しか履いていない。


「ああ...、恥ずかしいー...」


嘲った笑いを浮かべた。


「はぁ...もっと...」


尻尾がメトロノームの様に左右に激しく揺れる。

大きな乳房にフェネックは吸いつき、

液体と液体が混ざり合う独特な音を立てていた。


「先生のミルク...、おいしいですよぉ....」


「はぁ...んっ...あぁ...がとぅ...」


「じゃあ...、もっと出してあげるね…」


「んぁ...はいっ...」


マッサージの如く、繊細かつ技術的な揉み方。身体の“ツボ”を刺激しているのか、ゾワゾワとした感覚が神経を狂わせる。


ダラダラと白液が滴り続ける。

自身の身体からこんなものが排出されるなんて、夢にも思わなかった。


未知への恐怖と同時に生まれるこの気持ち良さは一体何なのだろう。


タイリクの感性は機能しなくなっていた。


「こりゃあ...、すごいねぇ」


「んぁもっとぉ...。ぺろぺろしてぇ...」


盛りのついた野犬の様に舌をだらしなく出し、息を荒くする。


「これがオオカミの成れの果てねぇ...」


フェネックは小さく呟きまたクスッと笑った。そして、要求通り吸い付き、彼女の“ミルク”を飲んだ。


(ずっとダラダラやってても仕方ないや。

発破かけよう...)


フェネックは自身のバックからもうひとつの機器を取り出した。それを、彼女の股に...。



「あぉんっ...!?」


犬の様な声、目に微量の涙を見せる。


「ああっ...あぁ、あっ...!!」


感じた事の無い感覚に戸惑い、言葉が上手く発せない。


「さあ...、先生ぇ...、何か一言頼むよぉ...!」


あくまで自分は記者である。

質問は如何なる場合であってもキッチリと行う。


この感覚をどう表現すればいいかわからない。峠の頂上まで差し掛かっている。

殆ど自分で正常に判断出来ないまま...。


「あアッ...んはぁっ...、イき...」


「何ですかぁ?大きな声でー」


「イ、イっちゃうっ...!!」



生まれて初めての絶頂。

寒さを堪える様に身震いした。


「はぁっ...はぁ...はぁ...」


息は乱れたままだ。

フェネックは口持ちを手で拭った。

その後、手早く機器を片した。


「...ありがとうございました。

インタビューは以上です...。行くよ、アライさん」


「了解!」


足早にフェネック達は立ち去って行ってしまった。


「お...、おい...、君たちはぁ...」












とある場所にて。


「ギンギツネの自信作、随分役立ったよ」


「まあ...、実験したから」


「これを“バラマキ”すればアライさん達は大儲けなのだ...!ふははは!」


「私の取り分も考えといてよね。

宿を建て直すのにお金が要るんだから」


「その前にー...、ちゃんと商品になるか検品しないと...」


「そうね...」


「アライさんもずっと撮ってる時からムズムズしてたのだ...」


「大丈夫だよぉ、アライさん。3人でやればすぐ治るよ」


「それじゃあ、早速チェックしないと!」


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