第22話 1年が経って
気づけば特訓を開始して一年が経った。
アルフレッドは強くなった。
とても強くなった。Aランク冒険者、それも上位の実力はあるだろう。
バスターソードの扱いも上手くなった。
もう、手足のように扱えるだろう。
いわゆる『極めた』ってとこだろう。
ここらの魔物なんかには絶対に負けることもない。
俺との模擬戦でも今までの感じでそのままやればもうすぐに俺に一撃入れるだろう。
まぁ、俺が本気を出さなければな...?
そろそろ魔物との実戦もやらせるか。
アルグレスも強くなった。
それはもう見違えるほどに。
ひたすら、ひたすらにしかもひたむきに努力し続けたのが報われたのだろう。
アルグレスには刀を使わせている。
まさか1年で刀剣術だけとはいえ鳳凰院流を皆伝するとは思わなかった。
経験やレベル差もあるからどうとは言えないが戦闘技術だけならアルフレッドと同等かそれに近いだろう。
あとはレベル上げしてステータスを上げれば完璧だな。
で、問題のエリス。
あれは強くなりすぎだ。やっぱバケモンだった。
たった一年で鳳凰院流を4種もマスターしやがった。剣、刀、槍、弓、この4つ。近距離、中距離、遠距離全部できるようになってる。
とんでもねえオールラウンダーだわ。
調子乗って色々教えすぎたか?
戦闘力も圧倒的。兄二人が遠く及ばないくらいには圧倒的。
ステータスに大きな開きがある華音にさえ余裕でとはいかないが勝ち続けている。
まはかステータスを才能と努力で超えるとは思わなかった。
実力としては軽くSランクだろう。
SSは厳しいと思う。けど近いだろうな。
最近は俺に勝てるようになるのが目標のようだ。
まぁ不可能だが...
もしかすると人間としてのフルパワーなら負けかねんな。うん。
と、まぁそんくらいバケモン。
しかも、あいつ最近からっきしだった魔法まですこしずつではあるが使えるようになってきているらしい。
一流になればもはやその辺にいる奴じゃ手に負えないぞ...
バケモンとかの範疇で括ったらバケモンが可哀想だ。
そんなレベルだよ。あれは。うん。
あ、人間としてってのは俺が
ナビさんの計算結果から調整してるんだけどそれでも普通にステータスだけでAランク上位と殴り合えるくらいのステータスにはなる。
んで、魔法の力で普段はステータスをそこまで抑えてる。
やっぱ魔法ってすげえ。
ちなみに鳳凰院流を皆伝してることを入れて計算すると戦闘力は世界で50番には入るらしい。魔物やら魔族やら含めても。俺も大概バケモンだね。
おっと、俺のことは置いておこう。
あとは一緒に訓練受けてた華音。
やっぱり華音もなかなかのバケモノ。
ステータスやそれによる体の動きと体を動かす感覚の擦り合わせが終わった頃から爆発的に伸びた。
まず、魔法。
使うとほか3人に勝ち目がない。
それくらい伸びた。
そりゃ俺と撃ち合えば俺が勝つけど。
人間としての俺だったら負けてる。
まぁそもそも俺、それだと碌に魔法使えないしね。撃ち合い云々じゃない。
杖闘術も、鳳凰院流から派生させて自分だけのスタイルを確立させてる。
これがなかなか厄介。
さらに魔法なんてあるから本気でやられたら普通に負けそうになる。
まぁ、負けないけど。勝つけど!
そこ!大人気ないとか言わない!
と、まぁそんなこんなでバケモンが4匹揃いました。
俺含めたら5匹です。
さらに言うとアルフレッドが剣帝、アルグレスが賢武両道、エリスが全能武者、華音が格闘魔導師、という称号を入手した。
なんか色々おかしい。
剣帝はなんかもう、剣術で右に出る者はいないとか書かれてるし、賢武両道に関しては1人で戦争ができるとか書かかれてるし、全能武者はたった一言、『天才』って書かれてるだけだし、格闘魔導師はどこに置いても戦える化物ってステータスに化物って言われてる。神からのお墨付きだよ。
あとでステータスの確認もしなきゃならんな。
まぁこんなバケモンに育ったがまだ育てるつもりは満々である。
レベリングもしてやらなきゃいけないし何より一番大事なものを教えてない。
力を持つ責任ってのをその身をもって体感してもらわなきゃならない。
口ではうるさく言っているがいまいち聞き入れているかよくわからん。
彼らは伯爵家、辺境伯とはいえ伯爵家なのだ。
何があろうと将来、人の上に立つ身であることは間違いない。
心に芯を通してもらわなければならない。
その点アルグレスはいいだろう。あれはかなり強い
アルフレッドも多分だが信念がある。
エリスはわからん。それが問題なんだがな。
あと、色々と足らない。おつむが。やっぱりエリスは
だからエリスは学園都市の一番ヤバイとこへぶち込むことに決めた。
来年、大抵の人間が入学する年だったから辺境伯に聞いたら元々学園には行かせるつもりだったらしいので快諾をいただいた。
揉めに揉まれて帰ってこい。
あそこは面白い。
ん?俺、そんなとこ行ったことないのに何故か学園のこと知ってる?
なんでだろう..................さっぱりわからん。まぁいいか。
と、まぁそんなこんなでエリス入学まであと半年。
色々教えるとしますか。
実戦経験もさせないとなぁ...
あ、冒険者させよ。
そーしよう。
ということでアルフレッド、アルフレッド、エリスの3人には身分を隠して、マジックアイテムの変化の指輪で変装させて冒険者登録させて、華音を一時、パーティから脱退させて4人でパーティを組ませて冒険者活動させる。
その傍ら俺との特訓や模擬戦もやらせる。
最近はみんな模擬戦が楽しくて仕方ないらしい。
最初に言った最終試験の内容どうしようかな。
ううむ、強くなりすぎたなぁ...
思わず苦笑い。
俺?俺は魔法の扱い方極めた。
今なら並列起動で1秒かからずに魔法万単位で発動できるよ?
戦略級魔法もびっくりのファイヤーボールの雨が降らせられるね!
ちなみにこの1年で俺のランクがSになった。
いや、すごい腹たつ犯罪組織壊滅させたんだけど全然収まらなかったところに街に襲いかかってきた邪龍が煩いわ喧しいわウザイわでプチンときたから憂さ晴らしに殺さないようにボコってボコってボコボコにしてからトドメを指したら邪龍討伐の英雄みたいになっちゃって、んで冒険者ギルド本部から直々にSランク頂きまして。はい。
いや、俺のことはどうでもいい。
まぁそんなこんなでエリス入学までは4人でパーティ組ませて冒険者をやらせて始めて4ヶ月。
エリス入学まで残り2ヶ月を切った頃。
災厄が街へ迫っていた。
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更新です!
はい。特に何も起こりませんでした!
意外と説明に時間がかかったね。。。
本日2話投稿されるはずです!
予定ですけど!!!
残念ながら本編ではなく上のステータス4人のステータス紹介だけですが...
では、また来週もよろしくお願いします!
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