骨折しちゃいました。

骨折しちゃいました。

今、世界の大舞台で骨折ソングを堂々と歌っています！！

俺、かっこいいー！！

えっと、俺は天才なので骨折したときでも作詞していたんだ。

やっぱり才能ある男は違うよね～！！

今日も俺は、ある遊園地の野外ステージでライブをする。

そのとき一緒なのは、ＤＪの日高くんだ。

彼の音に俺は惹かれたんだ。

感想の間に、俺はちらりと仮面をかぶった日高くんを見る。

ほら、やっぱ俺、かっこいい！（ナルシスト）

今だったら、ピアノとギターを差し置いて、

マントをひらひらとさせながら、まるで魔法使いみたいなメガネをかけたまま

ダイブできそうな気分だ。

飛び降りる寸前で、俺はＶＩＰ席の女の子と目が合う。

しかし、無視をした。

俺が見ていたのは、その先の追っかけだ。

彼女は海外にも来てくれていた。

俺は彼女にアタックする予定はない。

が、遊んでやるか。

と思って、彼女のテントに行った。

「……うぇ？」

そこにいたのは、アラブ系イケメンだった。

俺は、もうこれ以上語りたくない。