ふむふむ

 発売一週間経ち、「執事」の感想を読んでおります。

 なるほど、なるほど。

 ……これは本気で続刊厳しいかもですね。

 2巻は出せても、重版かかる程、売れるかは……。

 ああ、1巻時で重版かからないと実質『シリーズの死』なんですよ。少なくとも文庫でラブコメは。3巻まで出せたら本当に凄い。大概、2巻打ち切りになります。

 なので、応援する作家さんがいたら、出来れば1巻発売時に買ってあげてください。初動で判断される怖い業界ですので……。

 

 閑話休題。

 

 内容としては作者的に「良くもまぁ纏めたもんだ」と思っています。

 1巻完結でちゃんと読める。あの作品はあの作品で味があります。甘いし。話自体も面白い。ラストシーンはお気に入り。


 ――けれども。


 肝心要の間口が狭かったのかもしれない。

 コンセプトとしては『ファンタジー世界でラブコメ』。

 これ自体は良いと思う。可能性は大きいと思うし、まだ青い海だとも思う。

 でも――エミリアの性格が『今』の市場の中心点にどうやら刺さっていない。


『現状では『ツンデレ』はダメ。忌避される』


 という論は正しいのかもしれにゃい……(※無論、例外はありますが)。覆せなかったかぁ。

 最終的にどうなるかは、まだ分からないですけど、商業作である以上、『市場』を意識しないわけにもいかず、「執事」が売れないようならば、骨の髄まで解析しないとですね。

 次作では、もっと面白い話を書けるように。より刺さる話を書けるように。

 おあしをいただく、とはかくも厳しい話……。


『書きたい話は売れてから書け』


 至言かと思いますです。

 でもまぁ……僕は自分に才能がある、とは露程も思っておらず、百戦百勝はどうあがいても無理だわな、とも思っていますが……実際にそうなると、悔しいですね。悔しい。

 「執事」の教訓は、「公女」そして「辺境」へ全部活かそうと思います。

 ……姉貴、出したかったなぁ。

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