公女零れ話:リリーさんの件

 一言、想定外。

 ああ『メイドさんでリンスター』は結構前から考えていて、登場は予定通りだったんですが……よもやよもや、ここまで表に出て来ようとは。

 ……リンスターの血なのでしょうな。侮っていた。

 あの家系内でリィネだけが作者の味方です。

 いい子。本当にいい子! このままいい子であってほしい(切望)。

 本編でも補足するでしょうが(書籍版ではがっつり書くことになろうて……あそこの家は、少しばかり特殊過ぎる)リリーさん、ザ・御嬢様! です。

 御本人、あんなですが……『リンスター』の次世代において、序列第二位、という恐ろしさ。何でも出来ます。料理とかリディヤよりお上手。胸も大きい。細かい作業も出来ちゃう(お財布管理とか)。

 一位は当然、浮かれている紅髪公女殿下ですが、この二人が双璧です。第三位の副長様とはかなり差があります。

 まぁ、この序列自体、アレンの一言で簡単にひっくり返るので、暫定ですが。下手すると、序列一位と二位が嫁に行く可能性も相当ありますし。

 リリーさんの父親は現リンスター公爵の実弟で、南方戦役で併合した二侯国の総督さんです。貴族位の格としては、侯爵よりも上。公爵の下。『副公』で呼ばれます。

 基本的に『リンスター』の姓を持った人物に愚物皆無なので、この方も優秀です。ニケ君を平然と使える程度。兄弟仲は極めて良し。『火焔鳥』使ってきます。家系内で、本家に近い人間で、現状、まだ使えないのはリチャードくらいかも。

 母親もリンスター幕下の名門出(性格はリリーさん天然版。ぽわぽわ系)。

 アレンと面識ないものの「会わせてね♪」と毎回せがんでいます。魔法の師匠はリンジー様。『局地戦及び市街戦のスペシャリスト』『空挺戦術の考案者』。かつて、演習において『紅備え』を寡兵、かつ一方的に撃破した経験を持っています。怖い。

 嫁に入ったので姓名が「L・L」ではない。子供は(※今のところ)四人。『剣聖』様だった長男(リドリーさん。風来坊)と、リリーさん、妹と弟さん(ぽわぽわ天使)がいて、年下二人は超絶に優秀。将来を嘱望されており、何れ、アレンと会うことになると思います(※アレンと直接会う、はリンスター家内において、今や大きな意味を持っています。おそらく、今後は彼に会わないと一族内及び幕下内で上へ行くのは不可です)。

 まぁ、実家は妹さんが継ぐのでしょう。妹さんは、とても真面目な子です(※お姉さんに反抗中。だけど、大好き。リンスター家にしては極めて珍しく、アレンに反抗的でもある)。アレンとの接点はまだないです。リリーさんの話(愚痴という名の、惚気話)を聞いているだけ。

 公女、リリーさんとステラ様は、最早、作者の意図を無視して勝手に突き進んでいるので、これから先どうなることやら。リディヤもだけど、あの子はアレンを与えておけばいいので割かし扱いやすくはあるんですよね。隙あらば、引っ付きたがるけど。

 いや、ほんと……リリーさんが出て来ると場があらぬ方向へねじ曲がるので、出来れば南にいてほしい。

 レティさんとのガチ目の戦闘とか、本当はなかったのじゃよ?

 

 ……でも、王都、来ちゃうけど。

 

 作者が気づいた時には、自分で根回しまで終えてたけどっ!

 そんなリリーさんを、今後とも御贔屓に。

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