ドラゴンブック応募作を読んでみたその➁『夜ノ文化祭』

※僕個人の悪癖で、物語の内容を語ると『もう読んだ気になった』と散々言われてきているので、ほぼ細かい内容には触れません。あくまでも個人的な感想です。


『夜ノ文化祭』著 こりー(古里衣直樹)様 ジャンル:現代ファンタジー


・雰囲気は読んだ感じ、ジ〇リです。千と~+天空。嫌な感じはせず、文章で読むのは新鮮です。勿論、物語の設定は独自なもので、個人的には「あま〇ちゅ」を思い出します。つまり、何が言いたいのかというと……こういう世界観、好きなんです(笑)

・傾向としては「異世界」もの? なのでしょうが、そもそもまるで球種が違います。正直、虚をつかれました。むしろ、古き良きファンタジー寄りです。開発され尽くされたかに見えるこの分野にもまだ明確に文章化されていないものがある……それを強く感じさせます。ここに焦点を合わせた作者様の嗅覚は素晴らしい、の一言です。

※おそらくですが、ここら辺にまだ有望なラノベとしての『鉱脈』の気配があります。言葉にするのは難しいですが……可能性を凄く感じます。今まで、ラノベというよりは、もう少し下の世代を対象としていた分野。掘ってみる価値はあるかと思いますので、興味がある方は是非。僕も掘ってみたいですが……ちょっと、時間が必要です。

・一文の切れ味ではなく、物語全体から感じられる妖しさを楽しむ作品かと思います。

・僕が書くとすれば、ジ〇リ+森見作品=??? な世界観になるかと。つまり、ラノベじゃなくなります(汗)

・まだ始まったばかりなので、すぐに追いつけます(重要)。


 凄く可能性を感じさせる作品です。

 何より、一見変化球に見えますが……この作品、変にひねらなければ、ド直球=万人受けになる可能性を秘めていると思うのです。これは凄い点です。

 多くの人に読んでもらえる可能性がある物語、というのは狙って中々書けるものではないと思います。後はそれをどうやって拡大していくのか……注目です。

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