寝不足は要注意?!
朝までゲームしていたため、皆の顔は死んでいた。昨日やっているうちに楽しくなり、深夜0時をこえた辺りから記憶があまりない。ただ、ずっとゲームしていたことだけは覚えている。
なんでゲームやり続けてたんだよ俺は......昨日のことを振り返り、俺はかなり後悔していた。
「先輩......そろそろゲーム、やめませんか?」
「まだまだこれからだもーん!! 」
勘弁してくれ。俺はまだましな方だが、咲久野は倒れる寸前だぞ。これは非常に不味い。なんとしても止めなければ。
「綺羅星先輩。もう咲久野が限界みたいなんで、また今度やりましょうよ」
俺は先輩の機嫌を損ねないように、俺は言葉を選んでいった。この先輩はちょっと、いや、かなり頭おかしい人だから、なにを言われるかわかったもんじゃないからな。
「うーん......わかった!! また今度やろうね!!」
そう言って綺羅星先輩は部屋をあとにした。以外に素直に言うことを聞いてくれたため、驚いたが今はありがたいことだ。そんなことより今は咲久野だ。早く寝かせてやらなければ。そう思い俺は咲久野に声をかける。
「おい、大丈夫か? ベットで寝るか?」
何回も言ったが返事がなかったため、もう寝たのかと思っていたが違ったみたいだ。どうやら意識がもうろうとしているみたいだった。
「ーーごめんな」
そういい、俺は咲久野をお姫様だっこしてベットに寝かしつける。まだ朝方は寒いため毛布もかける。まぁ、朝方といっても、もう8時は過ぎてるんだけどな。
俺も眠くなり、そのまま眠りに入った。
ーー目を覚ますと、もう夜になっていた。もうこんな時間になっていたのか。と思い、まだ寝ている咲久野を起こした。寝ていたのを起こされて、少し機嫌が悪くなっていた咲久野だが、ご飯を食べていなかったことに気づく。そういえば、俺たちは昨日の夜からなにも食べていなかったんだよな。どおりでお腹がすいてるわけだ。
「なら、もうじき夕飯時だし、下に行くか?」
「うん!!」
俺たちはご飯を食べるため下に行く。ダイニングについたとき、綺羅星先輩と国見先輩が話をしていた。
「またゲームばっかしやがって。しかもあいつらを強制的にやらせたんだってな」
「はい......その通りであります。私が朝までゲームをやらせました」
あの変人綺羅星先輩が、素直に謝っている、だと......ありえない。
「少しは反省しろ!ていうか、仕事してくれ」
「なになに?? もう脚本書けたのー?」
「おう。今回のはアニメにするために書いたから、絵にしやすいと思うぞ」
「なら、これからどんどん書いちゃうんだもーん!早くその書いたやつ、みせてー!」
書いたやつを受けとると、ふむふむ、なるほどなるほど。などといいながら読んでいた。いきなりペンを持ったと思ったら、絵を書き出した。その真剣な顔に、俺はただただ見ているしかなかった。綺羅星先輩はさっきまで怒られていた人とは思えないほどに、楽しそうにしている。
凄いなこの人たちは。自分の仕事のことになると夢中になって。今思うと高校生のうちから働いているとか、凄いな。
先輩たちはさっきから仕事の話をしている。俺たちは邪魔しちゃいけないなと思い、はじっこでご飯を食べることにする。
「咲久野、こっちでご飯を食べるぞ!」
「ーーわかった」
ご飯を急いで食べる。無言でだされたものを食べ進める。
俺たちはご飯を食べ終わり、一緒に風呂に入った。
「なあ、そろそろ風呂に入るくらいは一人でしてくれないか?俺も恥ずかしいんだが」
「ダメ!ていうか、私も恥ずかしいんだからおあいこでしょ」
「そりゃーそうかもしれないが」
ていうか、俺的には美味しい話なんだがな。今までもてなかった俺が、女子と毎日風呂に入ってるんだからな。今までならありえないことだよな。ていうか、普通はありえないんだがな。よく考えたらカップル同士でもそう簡単に一緒に風呂に入んないんじゃね?
「なら今まで通りでいいね!」
全然よくないんだが。
「ーーわかった......せめて水着にしてくれるか?毎日一緒に入ってるとはいえ、目隠しして入りたくないからな」
「そういえば、水着買ってくるの忘れてたよ。服だけ買って、水着を見るのを忘れてた」
えへへなんて言っているが、とてもあざとい。最初はあんなにおどおどしてたのに、もうこれだよ。女子ってわからぬ。ていうか、何買いに行ってたんだよ。目的忘れてるじゃねーか。
「まじかよ。今回も目隠しかよ」
俺は渋々目隠しをした。そして風呂に入った。いつも通り身体を洗い、風呂に入る。今回もトラブルがおきず、風呂から出ることが出来た。いつまでこれが続くんだろうな。と思いながら部屋に戻った。
ーー部屋に戻った俺たちは、まだ寝足りなかったのか部屋につくなり横になった。ふと課題をしていなかったことに気づいたが、睡魔に勝つことはできなかった。まぁ明日先生に怒られればいいだけだしな。隣で寝ている咲久野を横目に、俺は深い眠りについた。もう二度とゲームで夜更かしはしないと心に誓った日であった。
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